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映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』感想 様々な作品に影響を与えた先進的作品

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どうも、たきじです。

 

今回は、1995年公開の日本のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の感想です。

 

 

作品情報

タイトル:GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

製作年 :1995年

製作国 :日本

監督  :押井守

声の出演:田中敦子
     大塚明夫
     山寺宏一
     仲野裕
     大木民夫
     玄田哲章

上映時間:85分

感想(ネタバレあり)

本作を初めて観たのは、『マトリックス』が公開された頃。『マトリックス』に影響を与えた日本のアニメということで、興味本位で鑑賞したはいいものの、話についていけませんでした(笑)。


それから20年以上。本作に影響を受けた作品もたくさん観てきましたし、昨今は小難しい作品が昔より増えたこともあり、改めて見直すと話にはある程度ついていけました。でもやっぱり難解な作品であることは間違いないですね。「ついて来れる奴だけついて来い」みたいな開き直りを感じてしまいます。


例えば、クリストファー・ノーラン監督の作品なんかも難解なものが多いですが、彼の作品の場合は、物語が進むにつれて話が繋がって分かっていくようにうまく作っていますよね。本作の場合は、明らかに説明不足なんですよ(ノーラン監督作品でも『TENET テネット』だけは説明不足を感じましたが笑)。

 


でもまあ、極めて先進的な作品であることは間違い無いですね。電脳を通じて繋がるとか、意識を共有するとか、記憶を植え付けるとか、ノーラン監督の『インセプション』にも通じるものがあります。『マトリックス』のみならず、数多くの作品に影響を与えている本作です。


一方、今回改めて本作を観て、『ブレードランナー』からの影響を強く感じました。同作は、本作同様、サイバーパンクを代表する作品ですし、無国籍な未来都市のビジュアルも同作を想起させます。また、同作は、レプリカント(人造人間)のアイデンティティにまで踏み込み、哲学的な要素を含んだ作品でした。本作においても、脳以外が義体化されている素子のアイデンティティが掘り下げられます。人は記憶があってこそ。記憶が偽物だとしたら、自分は何なのか。そんな哲学的なテーマが含まれています。


様々な作品が、影響を与え合い、混ざり合って進化してきた映画の歴史。その中に本作が存在していることは間違いありません。

 

最後に

今回は、映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の感想でした。話についていけずにイライラして観ていた初見時とは違い、終始退屈することなく興味深く観られたものの、そこまでハマることはありませんでした。それでも、本作が同ジャンルの映画の歴史において重要な作品であることは疑いの余地がありません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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