どうも、たきじです。
今回は2004年公開のアメリカ映画『キル・ビル Vol.2』の解説&感想です。
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作品情報
タイトル:キル・ビル Vol.2
原題 :Kill Bill: Volume 2
製作年 :2004年
製作国 :アメリカ
監督 :クエンティン・タランティーノ
出演 :ユマ・サーマン
マイケル・マドセン
ダリル・ハンナ
デビッド・キャラダイン
ゴードン・ラウ
パーラ・ヘイニー=ジャーディン
上映時間:136分
解説&感想(ネタバレあり)
『キル・ビル Vol.2』はクエンティン・タランティーノ監督による2部作の完結編。タランティーノ監督作品にしては珍しく、脚本に不満を感じてしまいました。惨殺事件の日の回想とか、バド(マイケル・マドセン)の日常の描写とか、冗長に感じるシーンが少なくありません。前作よりアクションの比重が下がり、台詞劇が前面に出ているのもそれを助長します。
そんな中、スーパーヒーローのコミックを引用したビル(デビッド・キャラダイン)の台詞は抜群にかっこいいです。
バットマンの正体はブルース・ウェイン。スパイダーマンの正体はピーター・パーカー。でもスーパーマンは生まれながらにスーパーマンで、人間のクラーク・ケントの方が変装した姿。主人公ベアトリクス(ユマ・サーマン)も同じで、カタギとして生きようとする姿こそが変装であり、本質的には生まれながらの殺し屋。
と、そんな趣旨の長台詞です。コミックを持ち出すところはタランティーノっぽいですが、彼にしてはやけに決めすぎて気取った台詞だなと当時感じた記憶があります(笑)。『レザボア・ドッグス』、『パルプ・フィクション』、『ジャッキー・ブラウン』に続く作品ですからね。
さて、上述の通り、アクションの比重は前作より下がっているものの、アクション自体は悪いものではありません。前作はヤクザ映画やアニメなど、日本映画へのオマージュが色濃かった前作に対し、本作では香港映画のカンフーへのオマージュが際立っています。パイ・メイとの修行シーンは、カメラワークや構図も含め、カンフー映画の様式美を忠実になぞったユーモアたっぷりの演出が楽しめます。
そして、最大の見せ場とも言えるのが、エル(ダリル・ハンナ)との直接対決です。エルがパイ・メイを殺害したという事実や、彼女が隻眼となった理由が明らかになり、台詞の応酬も相俟って、2人の対立構造が一気に深まります。そして、エルがもう一方の目まで失ってしまうという皮肉な結末まで、シリアスとユーモアを織り交ぜて見事にまとめ上げられています。ダリル・ハンナの振り切った演技も印象的。普段のクールな姿と、目玉をくり抜かれて大袈裟に取り乱す姿とのギャップには笑ってしまいました。
前作に続いて、このシーンもセルジオ・レオーネ的な演出が冴えています。フラッシュバックを交えた長い睨み合い、因縁、そして一瞬での決着。作品を通してエンニオ・モリコーネの音楽が使用されていることも含めて、明らかにレオーネを意識していますね。
とはいえ、やはり全体として見ると、前作ほどのインパクトは感じにくく、オマージュや音楽による演出もやや控えめに映りました。タランティーノ監督らしい映画愛や趣味の詰め込み具合は十分に伝わるものの、前作で味わった強烈な個性に比べると、ややおとなしく感じられるのも事実です。
最後に
今回は映画『キル・ビル Vol.2』の解説&感想でした。脚本、アクション、オマージュ、音楽と、いずれも前作には及ばず、物足りなさの残る作品でした。しかしながら、自分の趣味を詰め込んでここまでの映画にまとめあげたこと、そして作品の随所に見られるタランティーノ監督のセンスには感心するばかりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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