どうも、たきじです。
今回は、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の感想です。漫画『ドラゴンボール』の劇場版としては第19作にあたり、第2期の第2作にあたります。この後、『ドラゴンボール超』が始まったため、『ドラゴンボールZ』の劇場版としては最後の作品となります。
前作に引き続き、映画としてはあまり褒められた出来ではないですが、ツッコミを入れつつ(?)楽しく見られる作品です。愛のあるツッコミレビューということでお楽しみ下さい(笑)
↓ 前作の感想はこちら
作品情報
タイトル:ドラゴンボールZ 復活の「F」
製作年 :2015年
製作国 :日本
監督 :山室直儀
声の出演:野沢雅子
鶴ひろみ
堀川りょう
田中真弓
古川登志夫
山寺宏一
中尾隆聖
上映時間:94分
感想(ネタバレあり)
本作はドラゴンボールの敵キャラの中でも屈指の人気を誇るフリーザというキャラクターをフィーチャーした作品。フリーザの魅力に頼りすぎで、ストーリー的には何も魅力がありません(笑)ツッコミを入れて楽しんでみるのが正解でしょう。
ということで、ツッコんでいきます。
復活の「F」?
本作のサブタイトルの「F」。もちろんフリーザを指してるけど、あえてこのような表現を使う意味が何もない!鳥山明がマキシマムザホルモンの楽曲「F」を気に入ったから?知らんがな!
この曲もフリーザ復活のシーンに使ってるけど作品に全然馴染んで無い!(バトルシーンで流れるインストの方はまだいいが…)好みを作品に盛り込むのはいいけど、作品を歪めちゃダメでしょう。フリーザじゃなくてメタルクウラの映画なら馴染んだかもね。メタルだけに(小声)
ソルベって何者?
フリーザ亡き後のフリーザ軍の残党のリーダーとして本作に登場するのがソルベというキャラクター。なぜこいつがリーダーになれたのか、説得力がまるでない!人望がありそうなキャラではないし、おそらく強いわけでもないでしょう。光線銃が強いから?それなら、それを量産しろ!
コルド大王の扱い…
ソルベ達がドラゴンボールで生き返らせるのはフリーザだけで、コルド大王は二の次。フリーザ世代の構成員にとって、コルド大王はもはや過去の人扱いなのか!?ソルベには"パパフリーザ"なんて言われてるし。まあ、これは"コルド大王"って言っても観客に伝わりづらいからだろうな…
ジャコって誰やねん!
『ドラゴンボール』と世界を共有する漫画『銀河パトロール ジャコ』の主人公ジャコが登場。『ドラゴンボール』は大好きだけど、『ジャコ』は未読なので、唐突な新キャラの登場には、「誰やねん!」て感じ。アニメ『ドラゴンボール超』にも登場するので、今ではすっかり慣れたけど…
悟飯なんでジャージなん?
道着が見つからなかったとか言って緑のジャージで戦いにやってくる悟飯…。ピッコロに服を出してもらうとか、グレートサイヤマンの衣装着るとか、他にあるやろ!
映画の"お約束"は?
本作は前作とは違って、悟空やベジータ以外のキャラにも戦闘シーンがそれなりに用意されています。であれば、本作こそ第1期の映画での"お約束"をやるチャンスだったのではないか?
みんなが順調に敵を倒す中でクリリンだけやられて「なんで俺だけ」のくだりとか、悟飯のピンチにピッコロがカッコよく登場して活躍する(その後やられる)くだりとか。
ピッコロ: いやな予感がする
ってスター・ウォーズのお約束の台詞やっとる場合か!
力関係どうなってんの?
各キャラの力関係の設定がめちゃくちゃ。(これを言い出したらドラゴンボール超は全否定になってしまうか…)
ピッコロ大魔王に遠く及ばないレベルの亀仙人がフリーザ軍と同等に闘うのはおかしいやろ!
過去のフリーザより断然強いはずのピッコロがシサミに苦戦するのはどうなのよ!もしかしてシサミって、復活したてのフリーザなら一撃で倒せたんじゃ…
上にも書いたけど悟空がソルベの光線銃でやられるってどうなのよ!それならフリーザも一撃で倒せるやん!
本当に危機感があるなら、悟天もトランクスも18号もブウも連れてこようよ!(脚本的にごちゃつくのは分かってますよ)
あとどうでもいいけど、天津飯、気功砲、簡単に使うね…
仙豆のご利用は計画的に…
雑魚キャラ相手に闘って、ちょっと疲れたくらいでみんなで揃って仙豆タイム。いや学習して!いつも仙豆足りなくなってるやろ!案の定「あと一粒だ」なんて言っちゃって…
みんなの気を感じてあげて
悟空に気を感じさせて瞬間移動して来てもらうために、気を上げる地球の悟飯達。でも悟空が捉えたのはフリーザの気(少なくともそう見える演出)。いや、みんなの気を感じてあげて!
ゴールデンフリーザって…
第1〜3形態の白・紫・ピンク、最終形態の白・紫。フリーザを象徴する色合いはシンプルで洗練されています。それに対してゴールデンフリーザの色合いの残念なこと…。百歩譲って金色を使うにしても、紫と合わせないでほしいですね。鳥山先生どうしちゃったの…
しかも「分かりやすく金色にしてみました」ってなんやねん!
「してみました」って?選べるん?
「ゴールデンフリーザとでもいいましょうか」
ファンが通称で呼ぶならまだしも、自分で名乗るな!
時間を戻すって…
時間を戻すって、基本的には禁じ手だと思うんです。それをクライマックスでやるなら、丁寧に伏線を張っておかないと。「ウイスは時間を戻す能力がある」ことを示すシーンはありますが、このシーン(台詞)自体がストーリー上で意味がないものなので、伏線としてもとても弱い、取ってつけたようなものになってしまっています。
最後に
今回は、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の感想でした。非常にツッコミどころの多い作品で、映画としては褒められたものではないですが楽しく見させてもらいました。
まあ結論として、1番の見どころはクリリンの携帯の着信音が、ワンピースの主題歌『ウィーアー!』であるところでした(クリリンの声優はルフィと同じ田中真弓さん)。
なんて、冗談(笑)
戦闘シーン自体はとても迫力があって素晴らしかったですよ。
劇場版の第2期としては、本作の後、『ブロリー 』、『スーパーヒーロー』と続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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