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映画『シュレック』解説&感想 ディズニーアニメに対するアンチテーゼ

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どうも、たきじです。

 

今回は、2001年公開のアメリカ映画『シュレック』の解説&感想です。本作はドリームワークス・アニメーションの代表作の一つ。アカデミー賞では、ピクサーの『モンスターズ・インク』を抑えて創設初年の長編アニメ映画賞を受賞した他、アニメ映画として初めて脚色賞にノミネートされました。

 

 

作品情報

タイトル:シュレック

原題  :Shrek

製作年 :2001年

製作国 :アメリカ

監督  :アンドリュー・アダムソン
     ヴィッキー・ジェンソン

声の出演:マイク・マイヤーズ
     エディ・マーフィ
     キャメロン・ディアス
     ジョン・リスゴー

上映時間:90分

解説&感想(ネタバレあり)

上述の通り、本作は批評家に絶賛され、賞レースも賑わせた作品です。アカデミー賞にもノミネートされた脚本(絵本『みにくいシュレック』を原作としているので脚色賞へのノミネート)は素晴らしく、大人も子供も楽しめる作品になっています。


その最大の特徴は、ディズニーアニメに対するアンチテーゼになっていることでしょう。今でこそポリコレ配慮に傾倒している感のあるディズニーですが、かつてはルッキズム的なところが色濃く出ていました。すなわち、「美男美女こそ正義!」というわけです。野獣がハンサムな王子様に戻ってハッピーエンド、という『美女と野獣』なんかはいい例です。


翻って、本作。シュレックは「中身を見ろ」と説きます。シュレックとフィオナは惹かれ合いますが、フィオナは昼は美女、夜は緑色の怪物の姿になる魔法をかけられています。クライマックスでシュレックが怪物姿のフィオナにキスをすることで魔法が解けますが、フィオナは怪物姿のまま。フィオナは怪物の方が真の姿だったというオチです。シュレックは、その姿を見て「綺麗だよ」と声をかけます。醜いままの怪物姿の2人が結ばれてハッピーエンドというわけです。


これなんて完全に『美女と野獣』に対するアンチテーゼですよね。とは言っても、本作はダイバーシティの大切さを訴えるような意識高い系の作品というわけではなく、どちらかと言えば、従来のディズニー的マーケティングをイジって茶化している感じでしょう。本気でディズニーに喧嘩を売っているわけではないと思うので、ディズニー好きな人でも腹を立てる必要はありません(笑)。


悪役であるファークアード卿の城や城下町がまるでディズニーランドだったり、フィオナが白雪姫よろしく鳥に歌いかけると鳥が爆発したり、私はニヤニヤしながら見てしまいましたよ。

 


さて、そんな素晴らしい脚本を備えた本作ですが、映像面はどうしても色褪せてしまった部分はありますね。史上初のフルCG長編アニメ映画『トイ・ストーリー』の公開が1995年。本作の公開はそのわずか6年後の2001年。まだまだCGアニメの技術が発展途上の過渡期の作品ですからね。


ただ、それでも中盤のドラゴンの塔でのシーンのアクションなんかは見応えがありました。要所要所でスローモーションを使っているのも効果的で、緑色の怪物でさえもヒロイックな存在に演出されています。


対照的に、クライマックスは物足りません。フィオナとシュレックとの間の誤解が解けて、ドラゴンが味方として登場し、フィオナとファークアード卿の結婚式にいざ乗り込まん!というクライマックスにかけての勢いは素晴らしかったのですが、アクションはほとんどなく終わってしまいます。


今の時代なら間違いなくアクションシーンのクライマックスで一盛り上がり入れるところでしょうが、本作ではドラゴンの一撃でファークアード卿を倒してあっさり終了。これは惜しいところでした。

 

最後に

今回は映画『シュレック』の解説&感想でした。アニメーション表現といった映像面は古くなってしまった印象はあるものの、ディズニーに対するアンチテーゼを含んだ脚本によって楽しい作品になっています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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