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映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』解説&感想 すべてはここから始まった

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どうも、たきじです。

 

今回は1977年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の解説&感想です。スター・ウォーズ・シリーズの中で最初に製作された旧三部作(オリジナル・トリロジー)の第1作。すなわち、スター・ウォーズ・シリーズの記念すべき第1作にあたる作品です。

 

 

作品情報

タイトル:スター・ウォーズ/新たなる希望

原題  :Star Wars: Episode IV A New Hope

製作年 :1977年

製作国 :アメリカ

監督  :ジョージ・ルーカス

出演  :マーク・ハミル
     ハリソン・フォード
     キャリー・フィッシャー
     アレック・ギネス
     ピーター・カッシング
     アンソニー・ダニエルズ
     ケニー・ベイカー
     ピーター・メイヒュー
     デヴィッド・プラウズ
     ジェームズ・アール・ジョーンズ

 上映時間:122分

 

解説&感想(ネタバレあり)

衝撃の第1作

1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(当時のタイトルは単に『スター・ウォーズ』)は、いまや巨大なフランチャイズとなったスター・ウォーズ・シリーズの第1作。

 

本作が後世の作品に与えた影響があまりに大きすぎるため、今では当時の観客が感じた衝撃を追体験するのは難しくなっています。この手の娯楽映画でアカデミー賞の作品賞にノミネートされたことも、当時の人々の衝撃を物語っています(作品賞は逃したものの、視覚効果賞や作曲賞など7部門受賞)。

 

私はスター・ウォーズ・シリーズ作品は一通り観ていますし、複数回観た作品も少なくありません。とは言え、特別なファンでもない私がいまさら何を語れるのかという気もしますが、今なお色褪せない魅力を中心に、私なりの解説と感想を綴りたいと思います。

 

架空の銀河に広がる圧倒的な世界観

シリーズのお約束である冒頭の字幕「A long time ago in a galaxy far, far away....(遠い昔、はるか彼方の銀河系で…)」からも分かるように『スター・ウォーズ』は、「地球」や我々の歴史とは無関係の、完全に独立した銀河系を舞台とし、独自の世界観を構築しています。

 

この世界観こそが、本シリーズの一番の魅力ではないでしょうか。様々な惑星があり、様々な種族がいて、それぞれに文化や歴史が構築されています。ジェダイ、フォース、ライトセイバーといったファクターもそれぞれ魅力的で、特に男子はすぐハマっちゃいますよね(笑)。

 

架空の世界ながら、このような世界が実際に存在しているかのように細部まで作り込まれた世界観。文学の世界で、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの原作である『指輪物語』(1954年)がやったことを、本作は映画の世界でやってのけたと言えるでしょう。

 

世界観を反映するデザイン

その作り込まれた世界観を映像に反映する上で、重要な役割を担うのが、キャラクターや衣装、セット、メカなどのデザインです。

 

C-3PO、R2-D2、チューバッカといった非人間のキャラクターはいずれも素晴らしいですが、突出しているのはやはりダース・ベイダーでしょう。甲冑を模したような黒いマスク、たなびくマントといった造形に加え、あの呼吸音。圧倒的な存在感を持つヴィランです。

 

デス・スター内部の造形や、敵味方の戦闘機なども素晴らしいですが、個人的に大好きなのはミレニアム・ファルコン。あの円盤のような形状が高速で飛び回る絵面は楽しいですね。射撃用のピットの造形なんかも含めて、素晴らしいデザインです。

 

多ジャンルを融合したエンターテインメント

ジョージ・ルーカス監督は本作において、SFだけでなく、神話、西部劇、時代劇、ロマンス、戦争映画といった多様なジャンルを融合させて、従来にないエンターテインメントを確立しています。

 

日本人としては、やはり黒澤明監督の影響は注目ポイント。序盤、タトゥイーンの砂漠でのC-3POとR2-D2のやり取りや、ルークたちがレイアから勲章を授与されるラストシーンなどは、『隠し砦の三悪人』にそっくり(同作の影響はルーカス監督も公言している)。また、シリーズのお約束となる、ライトセイバーによる腕切りは『用心棒』を思わせますし、場面転換時のワイプも黒澤映画でお馴染みの手法です。

 

スリルを高める巧みな編集

中盤からクライマックスにかけてのアクションシーンでは、同時進行のイベントをスリリングに描く巧みな編集が光ります。

 

クライマックス、デス・スターへの攻撃シーンもしかり。各パイロットのコックピット、レイアたちの司令基地、デス・スター内部、戦闘機が飛び交う宇宙空間のワイドショット。それらがめまぐるしく切り替わり、観客を引き込みます。

 

やがて皆やられて反乱軍が追い込まれていく中で、ルークがデス・スターへの爆撃に挑戦。オビワンの「フォースを使え」という声に導かれ、自動照準を切るルーク。一度は去ったハン・ソロの援護。そして、爆撃を決め、デス・スターの破壊に成功するルーク。この最高の流れを、巧みな編集が演出し、何度観ても胸が熱くなるクライマックスになっています。

 

映像と音響の革新

本作が革新的であった大きな理由のひとつは、視覚効果の水準を飛躍的に高めたことです。数々の革新的な映像技術で世間を驚かせてきた視覚効果の制作チーム、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)は、本作を契機に設立されました。彼らが生み出した特撮技術は映画史を塗り替えるもの。上述のクライマックスにおける宇宙空間の攻防戦は、当時の最先端としての勢いが感じられます。

 

ルーカス監督は後年に映像をリマスターしたりCGを追加したりと、映像を公開時からアップデートしているので、公開時そのままのバージョンを鑑賞するのは、現在では容易ではありません。それでも、本作がいかに当時の技術を突き詰めたかをうかがい知ることは十分にできるでしょう。

 

音響面も印象的。R2-D2の電子音やライトセーバーの唸り、ブラスターの発射音など、細部に至るまでのサウンドデザインは今も色褪せません。

 

そしてジョン・ウィリアムズによる壮大なスコア。単なるBGMの域を超えた「映画音楽の金字塔」とも言える完成度です。数々の映画音楽を残してきたレジェンドの仕事の中でも、本作がトップクラスであることは、異論の余地がありません。

 

最後に

今回は映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の解説&感想でした。

 

今回久々に鑑賞しましたが、その世界観やデザイン、映像表現、音楽、そして冒険心をくすぐるストーリー展開など、映画としての総合力に長けたエンターテインメントであると改めて感じさせられました。


本作は壮大なシリーズの一編にすぎません。主人公ルーク・スカイウォーカーは、まだジェダイの騎士としては活躍していません。シリーズの顔の1人でもあるヨーダは登場すらしていません。かの有名なインペリアル・マーチ(ダース・ベイダーのテーマ)も流れていません。

 

それでもこんなに面白いし、この魅力ですよ。スター・ウォーズ・シリーズの記念すべき第1作として、色褪せない作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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