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映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』解説&感想 007の番外編

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どうも、たきじです。

 

今回は1983年公開の米英合作映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の解説&感想です。007の映画ではありますが、他の007シリーズ作品を製作しているイーオン・プロダクションズは製作に関与しておらず、イーオンの本家007シリーズとは無関係の番外編的な位置付けの作品となります。

 

 

作品情報

タイトル:ネバーセイ・ネバーアゲイン

原題  :Never Say Never Again

製作年 :1983年

製作国 :イギリス、アメリカ

監督  :アーヴィン・カーシュナー

出演  :ショーン・コネリー
     クラウス・マリア・ブランダウアー
     マックス・フォン・シドー
     バーバラ・カレラ
     キム・ベイシンガー
     バーニー・ケイシー
     アレック・マッコーエン
     エドワード・フォックス
 上映時間:134分

 

解説&感想(ネタバレあり)

冒頭述べた通り、本作はイーオンの本家007シリーズとは無関係の作品。そのため冒頭のガンバレル・シークエンスはありませんし、有名なテーマ曲も流れません。


一方で、本家で初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーがボンドを演じています。コネリーが本家で最後にボンドを演じたのは1971年公開の第7作『ダイヤモンドは永遠に』なので、実に12年ぶりのボンド役ということになります。


本家では30代前半から40代前半までボンドを演じたコネリーが本作では53歳ということで、かなり高齢な印象を受けますが、同年公開の本家007第13作『オクトパシー』でボンドを演じた3代目ボンドのロジャー・ムーアはコネリーよりも3つ歳上。最終的にムーアは58歳までボンドを演じています(6代目ボンドのダニエル・クレイグも第25作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開時52歳)。


本作はコネリーがボンドを演じた本家の第4作『サンダーボール作戦』と原案が同じであるため大筋は同作と共通性がありますが、細部はかなり異なりますので新しい作品として見ることができます。


上述の通り、本作と同年に本家の『007/オクトパシー』が公開され、本作は本家に挑む形となったわけですが、興行収入は『オクトパシー』には及びませんでした。ただし、それでも同年の世界興行成績は第4位であり、商業的には大成功と言えるでしょう(『オクトパシー』は第2位)。

 


一方で作品の出来はと言うと、個人的にはとてもいいものとは思えません。


本家の方は『オクトパシー』に至るまでの数作で、かなり大規模で派手なスタントを取り入れてきた中で、本作は公開当時から見ても昔ながらのアクション映画という印象。クライマックスの銃撃戦の締まりのないこと…。


一応、中盤のチェイスシーンは一つの見せ場ではあるでしょうか。バイクによるチェイスという点が本家との差別化ポイントではありますが、それほど目を見張るようなアクションではありません。前のシーンでわざわざバイクを搬入していたのも、ちょっとわざとらしいですよね(笑)。


他に特徴的な要素というと、悪役とのゲーム対決のシークエンスでしょうか。負けるとジョイスティックを介して感電するという危険なゲームですが、いったい何を見せられてるんだという感じでした。そもそもこの手のゲームは初見だと不利すぎでしょ(笑)。


これは当時の流行りに乗っかったんでしょうね。この少し前のシーンではカジノにもアーケードゲームがたくさん並んでいました。公開当時はゲームの進歩が目覚ましかった時代。本作公開の5年前には『スペースインベーダー』、3年前には『パックマン』、公開年には『ゼビウス』がそれぞれアーケードゲームとしてデビューしています。また、公開年には家庭用ゲーム機のファミリーコンピュータ(ファミコン)も発売されています。そんな時代背景あってのこの演出でしょうね。

 

本作で残念なのは、せっかく本家シリーズとは独立した作品なのに、全体の作風としては本家とあまり変わらないところです。シリーズの縛りがない分、もっと大胆な作風で差別化できなかったものでしょうか。


逆に、本家シリーズの独自の要素(原作小説にはない要素)であるブロフェルドの猫や、Qの実験場の描写などを本作は真似てしまっています。これでは、いつものメンバーがいなくて、いつもの曲が流れない劣化版にならざるを得ません。


まあ、ラストシーンは良かったですけどね。仕事を離れ、ドミノと悠々自適に暮らすボンドに、エージェントとして復帰を請うMからの伝言が告げられます。それに対してボンドは「二度と御免だ(Never again)」と言って拒否し、カメラに向かってウインクします。この最終回的なラストシーンは本家にはできないことかもしれませんね。


そしてこの台詞は、コネリーがボンドを演じるのが"Never again"であるという意味も込められています。本作のタイトルは、コネリーに対して彼の妻が言った「(ボンドを演じるのは)二度と御免だなんて言わないで」という言葉に由来するそうですが、今度こそコネリーはもうボンドを演じないと宣言した訳です。


ジェームズ・ボンドのイメージが払拭できず、しばらくは低迷していたコネリーでしたが、本作でボンドとの決別を宣言して4年後、『アンタッチャブル』に出演します。同作でアカデミー助演男優賞を受賞し、再浮上したことはご存知の通りです。

 

さて、本作のメインのボンドガールであるドミノを演じたのはキム・ベイシンガー。色気はありますが、個人的にはそこまで魅力的には映りませんでした。本家の『サンダーボール作戦』でドミノを演じたクローディーヌ・オージェがすごく魅力的だったのでどうしても比較してしまいます。


一方、敵役のボンドガールであるファティマ(バーバラ・カレラ)は良かったですね。コテコテのセクシーさもさることながら、キャラクターが強烈で。ボンドとちゃっかり楽しんだ後で、ボンドを殺そうとする非情さが良いです。ボンドに銃口を向けて、最高の女だったと書き残せなんて命令するのもいいですね。


また、本作でCIAのフェリックス・ライターを演じたのは黒人のバーニー・ケイシー。本家シリーズでは6代目ボンドのダニエル・クレイグ版でジェフリー・ライトが演じましたが、それより前に本作で黒人のフェリックスが誕生していたんですね(ちなみにダニエル・クレイグ版より前は、フェリックス役は1作品ごとに違う役者が演じていました)。


もう1人、本作のキャストで注目したいのは、英国大使館のフォーセットを演じたローワン・アトキンソン。彼がMr. ビーンになる7年前で、20代の初々しい姿を見せています。どこか可笑しい佇まいからは、その片鱗が感じられますね。

 

最後に

今回は映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の解説&感想でした。ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドが楽しめるのはいいものの、本家シリーズには大きく水をあけられた印象。また、せっかく本家シリーズとは独立した作品なのに、全体の作風としては本家とあまり変わらないことも残念でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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