どうも、たきじです。
今回は2011年公開のアメリカ映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の解説&感想です。キャプテン・アメリカ・シリーズの第1作にして、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては『マイティ・ソー』に続く第5作にあたります。
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作品情報
タイトル:キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
原題 :Captain America: The First Avenger
製作年 :2011年
製作国 :アメリカ
監督 :ジョー・ジョンストン
出演 :クリス・エヴァンス
トミー・リー・ジョーンズ
ヒューゴ・ウィーヴィング
ヘイリー・アトウェル
セバスチャン・スタン
ドミニク・クーパー
トビー・ジョーンズ
ニール・マクドノー
デレク・ルーク
スタンリー・トゥッチ
上映時間:124分
解説&感想(ネタバレあり)
本作の舞台は第二次世界大戦中の1942年。スーパーヒーローが過去を舞台に活躍するというのがやや特異に感じられますが、「キャプテン・アメリカ」というキャラクターがコミックスで誕生したのは1941年。その点では、原作が書かれた時代における現代劇なんですよね。
この時代背景、星条旗をモチーフにしたコスチューム、キャプテン・アメリカという名前を考慮すると、このコミックスは国威発揚の意味合いを含んでいたと推測できます(劇中のキャプテン・アメリカがまさにそんな扱いでしたね)。アメリカの愛国心の象徴みたいなキャラクターですから、たとえアメリカ嫌いではなくとも、非アメリカ人にはややとっつきにくいキャラクターにも思えます。
戦時の国威発揚的キャラクターが、いまだに人気者というのは驚かされますが、日本で言えばゴジラが似たようなものかもしれませんね。ゴジラは核兵器の象徴的なキャラクターとして、1954年の第1作『ゴジラ』で誕生したキャラクター。いまではゴジラに"核"を重ねない人も多く、単純に怪獣のキャラクターとして世界中で人気者になっています(第1作が公開された時代に近い"戦後"を舞台にした『ゴジラ-1.0』はある意味本作と似た構図ですね)。
それから、本作はどことなく『スター・ウォーズ』を連想させますね。森でのバイクチェイスは明らかに『エピソード6/ジェダイの帰還』を意識しているでしょう。本作のジョー・ジョンストン監督は『ジェダイの帰還』を含むスター・ウォーズ旧三部作で視覚効果を担当していましたからね。
また、『スター・ウォーズ』の帝国軍はもともとナチスとイメージが重ねられていますから、ナチス×SFが盛り込まれた本作が『スター・ウォーズ』を連想させるのは自然なことです。まあそうすると、レッドスカルにダース・ベイダーほどの魅力がないことに物足りなさを感じてしまいますが。
さらに言えば、本作は007っぽさも感じさせますね。スタークの研究所はQの研究所を思わせますし、バイクや自動車に搭載されたガジェットもQっぽいです。
そしてまた、そんな超人気アクション映画シリーズ達を意識してしまうと、本作のアクションにはどうしても物足りなさを感じてしまいます。肉弾戦、銃撃戦、ドッグファイトと様々なアクションが楽しめるのいいですが、それぞれは特筆すべきようなものはありませんでした。
ただ、本作はここまでのMCU作品の中で最も他作品とのクロスオーバー要素の多い作品になっているのは魅力でしょう。『マイティ・ソー』のオーディン由来の四次元キューブがキーアイテムになっていますし、『アイアンマン』のトニー・スタークの父ハワード・スタークが主要キャラとして登場しています。
その意味で、MCUシリーズ作品として、次作への期待が高まる作品ではありました。
最後に
今回は映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の解説&感想でした。アメリカの愛国心の象徴みたいなキャラクターですから、外国人の立場ではやや取っ付きにくいキャラクターではありますが、MCUの次作へと期待を高めてくれる作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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