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映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』感想 がらりと雰囲気の異なる第3作

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どうも、たきじです。

 

今回は2023年公開のアメリカ映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の感想です。アントマン・シリーズとしては『アントマン&ワスプ』に続く第3作、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に続く第31作にあたります。

 

 

↓ 前作の解説&感想はこちら

↓ MCU前作の解説&感想はこちら

 

作品情報

タイトル:アントマン&ワスプ:クアントマニア

原題  :Ant-Man and the Wasp: Quantumania

製作年 :2023年

製作国 :アメリカ

監督  :ペイトン・リード

出演  :ポール・ラッド
     エヴァンジェリン・リリー
     ジョナサン・メジャース
     キャスリン・ニュートン
     デヴィッド・ダストマルチャン
     ケイティ・オブライアン
     ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
     ビル・マーレイ
     ミシェル・ファイファー
     コリー・ストール
     マイケル・ダグラス

上映時間:125分

 

感想(ネタバレあり)

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、アントマン・シリーズの第3作。物語の大半が展開される量子世界は、これまでのシリーズとは一線を画すファンタジーのようなビジュアルで構成されていて、まるで別の映画を見ているような印象を受けます。

 

設定も複雑で、いまいち理解できないことも少なくありませんでした。どうして量子世界に人が住んでるのかよく分からないし、その世界がマルチバースと絡むというのがさらによく分かりません。カーンをこの世界に閉じ込めたというのもよく分からないし…。ストーリーの前提となる部分に疑問を持ってしまってちょっと置いてけぼりになってしまいました。

 

本作も『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』と同様、Disney+の配信ドラマ(『ロキ』)を観ていないと分からないところもありそうですね。映画派としては、本当そういうのはやめてほしいです。

 

また、過去2作で魅力の一つであったコメディ要素も控えめです。本作では、過去作でコメディリリーフを担ってきたスコットの仲間の3人組も登場しませんしね。量子世界の不穏で暗いビジュアルとも相まって、作品全体の軽快さが薄れてしまった印象です。

 

ここまでやや否定的なことを述べましたが、終盤は王道の展開の連続で楽しめました。キャシーが人々に立ち上がるよう呼びかけ、スコットが巨大化して敵陣に突撃、キャシーの呼びかけに呼応した援軍の登場、起死回生のアリの軍団、ダレンの改心と自己犠牲――。

 

言ってしまえばベタな展開ではあるのですが、やはりこうした流れは盛り上がるのは確かです。ただ、ファンタジーな世界観の中での王道のエンターテインメントを見せられると、『スター・ウォーズ』シリーズの劣化版を観ているかのような感覚がよぎったりもしましたが(笑)。

 

最後に

今回は映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の感想でした。クライマックスはそれなりに盛り上がり、全体としてまずまず楽しめたものの、過去作との趣の異なるビジュアル構成やストーリー設定に戸惑いもありました。どちらかと言えば親しみやすくてユーモラスだった『アントマン』が、マルチバースのファンタジーな世界に飲み込まれていく中で、従来の魅力が薄まってしまったようにも感じられます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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