どうも、たきじです。
今回は2021年公開の日本映画『ベイビーわるきゅーれ』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:ベイビーわるきゅーれ
製作年 :2021年
製作国 :日本
監督 :阪元裕吾
出演 :髙石あかり
伊澤彩織
本宮泰風
秋谷百音
うえきやサトシ
三元雅芸
上映時間:95分
解説&感想(ややネタバレあり)
人気上昇中のシリーズ作品
2021年公開の映画『ベイビーわるきゅーれ』はメジャー作品ではないものの、U-NEXTのバナー広告でも頻繁に目にしますし、SNSでも話題に上ることが多い作品です。3作の映画の他、テレビシリーズまで製作されるなど、コアなファンを獲得していることがうかがえます。
メジャー作品ではありませんから、誰もが知るような有名俳優は出演していません。少なくとも公開当時で言えば、脇役で登場するラバーガールの2人が一番知名度があるのではないかと思うくらいです(笑)。そんな中、主演の髙石あかりさんと伊澤彩織さんは、映画俳優としてのキャリアは浅いながらも魅力的に演じています。
髙石さんは朝ドラ女優になりましたし、元々スタントパフォーマーの伊澤さんはハリウッド映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を始めとする大作映画でもスタントを演じるなど、2人ともその後の活躍も目覚ましいです。
キャラクターと演技の魅力
本作の主人公はちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織 )。ティーンエイジャーでプロの殺し屋という設定です。この2人のキャラクター描写は本作の大きな魅力の一つでしょう。
ちさとは飄々とした性格で、どこか人懐っこいキュートさを持っています。彼女が銃を手にして冷静にターゲットを仕留める姿とのギャップが実に魅力的です。一方、まひろはコミュニケーションが苦手でボソボソ喋るキャラクター。しかし、アクションシーンになると一変して、鋭い動きで魅せてくれます。
演技については、最初は少しぎこちなく感じられる部分もあります。しかし、それが2人のキャラクター性と絶妙にリンクしていて、次第にそのぎこちなささえも魅力的に感じられてきます。
アクションとティーンの日常
本作のアクションシーンは、決して過剰ではなく、それでいてしっかりと見応えがあります。アクションコーディネート、カメラワーク、編集がしっかり噛み合っており、製作陣の「アクションで観客を楽しませたい」という想いが色濃く現れています。
また、アクションシーンの完成度が高いからこそ、シリアスなアクションとティーンの日常(部屋でだらだらしたり、バイトに行ったり)の描写とのコントラストが際立ち、本作の魅力が形成されています。
観客を引き込むユーモア溢れる脚本
脚本に関しては、ストーリーこそ特段の驚きはないものの、観客を引き込む魅力を持っています。
まひろがコンビニのバックヤードでバイトの面接を受けているところから始まるオープニングはその最たるもの。店長役でいきなり登場するのはラバーガールの大水さん。不気味な空気感の中、まひろが店長を突然殺害。コンビニで唐突に始まる激しいアクション。ちさとの登場と早撃ち。そして2人の脱力感のあるユーモラスな会話。観客を一気に物語の世界観に引き込みます。
また、全体通してクスクス笑ってしまうようなユーモアが満載で観客を飽きさせません。映画や漫画などのポップカルチャーネタも満載なので、その辺りが好きな人には2人の会話を聞いているだけでも楽しいこと間違いなしです。
最後に
今回は映画『ベイビーわるきゅーれ』の解説&感想でした。単なる“ティーンエイジャー×殺し屋”の奇抜な設定にとどまらず、魅力的なキャラクター描写と見応えのあるアクション、ユーモラスな会話劇と、ポップなセンスで観客を引き込んでくれる、そんな作品です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
多趣味を活かしていろいろ発信しておりますので、興味のあるカテゴリーがございましたら他の記事ものぞいていただけると嬉しいです!
はてなブログの方は、読者登録もお願いします!
↓ 他の映画の解説&感想もぜひご覧ください!