どうも、たきじです。
今回は、2015年公開のアニメ映画『名探偵コナン 業火の向日葵』の感想です。『名探偵コナン』の劇場版としては前作『名探偵コナン 名探偵コナン 異次元の狙撃手』に続く第19作にあたります。
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作品情報
タイトル:名探偵コナン 業火の向日葵
製作年 :2015年
製作国 :日本
監督 :静野孔文
声の出演:高山みなみ
山崎和佳奈
小山力也
山口勝平
林原めぐみ
松井菜桜子
緒方賢一
茶風林
岩居由希子
高木渉
大谷育江
榮倉奈々
上映時間:112分
感想(ネタバレあり)
コナン映画に怪盗キッドが登場する作品は本作で5作目。最初の頃は、怪盗キッドが登場することでストーリーの軸がかなりブレてしまうことも少なくありませんでしたが、作品を通じて試行錯誤を重ね、徐々にキッドのストーリー上の立ち位置が定まってきている印象です。本作では、怪盗キッドを物語の主軸に据えつつ、全体としてうまく調和してストーリーが展開していました。
一時は事件の犯人かと思われた東、真犯人の宮台、「ひまわり」を狙っていると見せかけて実は守っていた怪盗キッド——。事件のキーパーソンである3人それぞれの行動に動機があり、その行動の結果が複雑に絡み合って展開するストーリーはなかなか良かったです。事件の裏にあった老婆のエピソードもいいですね。怪盗キッドの執事もうまく絡んで。
ただ、ゲストキャラの中に、本職の声優ではない人が声を当てているキャラを混ぜるのはどうなんでしょうね。明らかに演じ方が違って目立ちますから、犯人ではないかと疑って見てしまいます。実際そうでしたし…
また、本作ではキーアイテムとなるゴッホの「ひまわり」について、存在する数やそれぞれの関係性といった予備知識がストーリーの中で自然な流れで説明されています(例えばキッドの暗号の解答を通じて)。これが単なる豆知識ではなく、後々、ストーリー上でしっかり作用しているのはうまいところでした。
一方、コナン映画の見どころの一つであるアクションシーンは、本作では比較的控えめな印象です。クライマックスは脱出劇なので、そんなに熱くなるものではありませんでしたしね。あと、蘭が蹴りで壁を破壊するのは、いかに蘭の格闘シーンが大好きな私でもやりすぎだと思いました(笑)
さて、本作では、空襲により芦屋で焼失した2枚目の「ひまわり」がストーリー上で特に取り上げられています。余談ですが、この「ひまわり」を原寸大の陶板で再現したものが大塚国際美術館で展示されています。私はちょうど本作が公開された年に大塚国際美術館に伺って、この「ひまわり」を見てきましたが、確か隣には本作のパネルが置かれていました。
大塚国際美術館に展示されている「ひまわり」(2015年8月撮影)
最後に
今回は、映画『業火の向日葵』の感想でした。アクション面は控えめながら、怪盗キッドを主軸に据えつつうまく構成されたストーリーがなかなか楽しめる作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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