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映画『マイティ・ソー』感想 神話と現実が交わるスーパーヒーロー映画の第1作

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どうも、たきじです。

 

今回は2011年公開のアメリカ映画『マイティ・ソー』の感想です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては前作『アイアンマン2』に続く第4作にあたります。

 

↓ MCU前作の感想はこちら

 

作品情報

タイトル:マイティ・ソー

原題  :Thor

製作年 :2011年

製作国 :アメリカ

監督  :ケネス・ブラナー

出演  :クリス・ヘムズワース
     ナタリー・ポートマン
     トム・ヒドルストン
     ステラン・スカルスガルド
     コルム・フィオール
     ジェイミー・アレクサンダー
     レイ・スティーヴンソン
     イドリス・エルバ
     カット・デニングス
     浅野忠信
     クラーク・グレッグ
     レネ・ルッソ
     アンソニー・ホプキンス

上映時間:114分

 

感想(ネタバレあり)

(地球人にとっての)神話の世界と現実の世界が時に交わりながら並行して描かれるというのは新鮮で、なかなか面白く観られました。


コメディ要素が多いのも好感。地球に追放されたソーが、ダーシーにテーザー銃で気絶させられたり、ジェーンに二度も車ではねられたりといったシーンには笑わされました。ソーが飲み物のおかわりを頼む際、コップを床に叩きつけるのも吹き出してしまいましたよ(笑)。

 


一方で、アクションシーンにはやや物足りなさを感じました。キャラクター紹介も兼ねた序盤のアクションが最もスケール感がありますが、画面が暗くて見づらく、視覚的な魅力がやや損なわれているのが残念です。


物語のハイライトは、やはりソーが再びハンマーを手にして覚醒するシーンでしょう。この瞬間は、スーパーヒーロー映画らしいカタルシスがあります。ただ、そこに至るまでのソーの成長は十分に描かれていません。この点が、本作の弱さとも言えます。


ジェーンとの関わりを通じて何らかの変化があったことは感じ取れますが、それが具体的にどのように彼を成長させたのかは曖昧です。それ故に、このシーンでソーがハンマーに認められる展開に説得力を欠いています。

 


もう一つ本作の難点を挙げるなら、脇役のキャラクターの描き方。特に、ソーの仲間のウォリアーズ・スリーとシフの描き込みがいまいちで、それぞれのキャラクターが持つ魅力が十分に引き出されていないように感じました。


日本人としては浅野忠信さんが演じるホーガンに注目してしまいますが、彼の台詞は少なく、キャラクターとしての印象が希薄なのが残念です。これは名優の無駄遣いと言わざるを得ません。


一方で、本作以前に大きな実績の無かったクリス・ヘムズワーストム・ヒドルストンは、本作で魅力が引き出されていますね。それぞれ、ソーロキというメインキャラクターを魅力的に演じていました。


また、本作にはアンソニー・ホプキンスナタリー・ポートマンといったスター俳優も出演。2人の実力派俳優が、さすがの演技で物語にいくらかの深みを加えています。

 

最後に

今回は映画『マイティ・ソー』の感想でした。神話と現実を巧みに交差させた独自の世界観は魅力でしたが、キャラクターの成長描写の希薄さや脇役描き込み不足が残念でもありました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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