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映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』感想 灰原の台詞に赤面の第26作

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どうも、たきじです。

 

今回は、2023年公開のアニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の感想です。『名探偵コナン』の劇場版としては前作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』に続く第26作にあたります。

 

 

↓ 前作の感想はこちら

 

作品情報

タイトル:名探偵コナン 黒鉄の魚影

製作年 :2023年

製作国 :日本

監督  :立川譲

声の出演:高山みなみ
     林原めぐみ
     池田秀一
     古谷徹
     山崎和佳奈
     小山力也
     山口勝平
     緒方賢一
     堀之紀
     立木文彦
     小山茉美
     三石琴乃
     岩居由希子
     高木渉
     大谷育江
     松井菜桜子
     沢村一樹

上映時間:109分

 

感想(ネタバレあり)

『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、シリーズ26作目として公開された劇場版作品です。今回の舞台は海中に設置された最先端の施設「パシフィック・ブイ」。この近未来的なロケーションにより、従来の作品とは一味違うスリルとビジュアルの魅力が加わっています。

 

本作でも印象的なのは、阿笠博士によるガジェットの数々。その機能性や洗練された設計は、007シリーズのQのガジェットを思わせます。水中でのアクションや潜水艦の登場なども007でよく目にします。

 

顔認証、ディープフェイクといったリアルタイムで社会的関心の高い技術がストーリーに組み込まれているのも注目ポイント。特にディープフェイクの活用は、アイデンティティの問題や真実と虚偽の境界線という、『名探偵コナン』のテーマとも通じるものではないでしょうか、

 

一方で、物語の緊張感という面ではやや物足りなさを覚えました。序盤のストーリーの重要な要素だった灰原哀の正体バレの問題は比較的早期に解決します。コナンの正体が組織のピンガにバレるという一大事も、「ピンガはゲストキャラだし、どうせ本作で死ぬんだろうな」という予測が立ってしまいます。過去作でもそんなパターンありましたしね。

 

それに、黒の組織に対する恐怖や緊迫感は、従来よりも随分の薄まっている印象です。かつては存在そのものが圧倒的な脅威に感じられた組織が、本作ではやや“扱いやすく”なってしまったように思えます。

 

推理要素についても、やや粗さが目立ちました。特に、「女性への完璧な変装」というやや荒唐無稽な部分がカギになっているというのは、推理物としてどうなんでしょう(もちろん、このような変装が成り立つこと自体は映画として受け入れています)。

 

シリーズの伝統とも言える派手なアクションシーンは、本作でも一定の満足感はあります。しかし、そこに至るまでのストーリーの盛り上がりはやや平板で、テンションの上がり切らないままアクションに突入してしまった印象を受けました。

 

ドラマ要素に関しては、灰原を中心に描かれる感情の機微が本作の主軸。しかし、灰原がコナンに人工呼吸したことについて「私たちさっき、キスしちゃったのよ」と言ったり、灰原が突然蘭にキスして、コナンに「ちゃんと返したわよ、あなたの唇」と言ったり(いずれも心の声)と、女子中高生の恋愛劇のようなやりとりには苦笑い。灰原の年齢を考えると、聞いていて恥ずかしくなりました(笑)。

 

最後に

今回は、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の感想でした。やや辛口の意見が並んでしまいましたが、それでもコナン映画らしいスケール感とエンタメ性は健在で、十分に楽しめました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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