どうも、たきじです。
今回は2014年公開のアメリカ映画『ジョン・ウィック』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:ジョン・ウィック
原題 :John Wick
製作年 :2014年
製作国 :アメリカ
監督 :チャド・スタエルスキ
出演 :キアヌ・リーブス
ミカエル・ニクヴィスト
アルフィー・アレン
エイドリアンヌ・パリッキ
ブリジット・モイナハン
ディーン・ウィンタース
イアン・マクシェーン
ランス・レディック
ジョン・レグイザモ
ウィレム・デフォー
上映時間:101分
解説&感想(ネタバレあり)
『ジョン・ウィック』は、ストーリーは極めてシンプルで、キャラクターの掘り下げは浅く、大した中身はありません。そもそも緻密な脚本で見せる類の作品ではないですからね。復讐という誰もが乗りやすい題材、スタイリッシュなアクションに全振りしたエンターテインメント作品なのです。
冒頭15分。最愛の妻を亡くし、妻が遺した愛犬までも殺されたジョン。そんな状況にジョンを追いやったのはマフィアのボスである父ヴィゴの権威を笠に着て悪事を尽くすヨセフとその仲間たち。そんな描写に、観客はすぐにジョンに感情移入させられます。
ヨセフたちがジョンの愛犬を殺したことに対する、整備工のオーレリオやヴィゴの反応、そしてヴィゴが語るエピソードから、ジョンがいかにヤバいやつかを簡潔に示します。そして、襲撃者の集団を1人で撃退する最初のアクションシーンで観客の心をしっかりとつかみます。そんなに強いならヨセフたちの襲撃も撃退できなかったのかと思わなくもないですが、それだと物語が始まらないですからね(笑)。
めちゃくちゃ強い主人公が1人で悪人たちを倒していくような映画は昔からありますが、やはり面白いです。本作の場合は、そこに復讐と言うテーマも乗っかって、より熱くさせられます。
本作の最大の見どころは、やはりキアヌ・リーヴスによる洗練されたアクションシーンでしょう。ジョン・ウィックが繰り出す、銃と格闘を組み合わせた「ガン・フー(Gun-Fu)」のスタイルは、従来のアクション映画とは一線を画します。敵を容赦なくヘッドショットで仕留めていく様子に見入ってしまいます。激しいロック音楽のBGMもそれを盛り上げ、観る者を興奮の渦に引き込みます。
また、殺し屋たちが利用する「コンチネンタル・ホテル」や、死体処理専門の掃除屋、闇医者など、裏社会の独自ルールやコミュニティの描写も興味深い要素です。これらが本作に独特の世界観をもたらし、単なるアクション映画にとどまらない魅力を生んでいます。
登場キャラクターの中で特に印象的なのが、ウィレム・デフォー演じるマーカスです。序盤からどこか怪しげな雰囲気を漂わせるマーカスですが、ヴィゴからジョン暗殺の依頼を請け負いつつも、裏では何度もジョンのピンチを救います。そして、最終的にはジョンを守るために命を落とすという、美味しい役どころ。単なる脇役にとどまらず、物語に深みを与える存在として機能しています。
クライマックスでは、ジョンが銃を捨て、ヴィゴと拳で決着をつける展開になりますが、これはやや予定調和な印象は否めません。それまでの圧倒的なガンアクションに比べると、わざわざ殴り合う理由が薄く、やや説得力に欠けるように感じます。
また、怪我をしたジョンが動物病院にたどり着いて自ら治療し、そこにいた犬を連れて帰るというラストシーンも少し都合が良すぎる気もします。そもそもあのレベルの怪我をしてちょっと治療したからって、あんな風には歩けないよななんて思ってしまいましたが、まぁこれもご愛嬌ということで(笑)。
最後に
今回は映画『ジョン・ウィック』の解説&感想でした。緻密なストーリーやキャラクター描写よりも、純粋なアクションの魅力を最大限に引き出した作品。スタイリッシュなガン・フー、殺し屋たちの独特な世界観、そしてキアヌ・リーヴスの圧倒的な存在感が相まって、シンプルながらも強烈なインパクトを残しています。
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