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映画『名探偵コナン 水平線上の陰謀』感想 あの人も活躍の第9作

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どうも、たきじです。

 

今回は、2005年公開のアニメ映画『名探偵コナン 水平線上の陰謀』の感想です。『名探偵コナン』の劇場版としては前作『名探偵コナン  銀翼の奇術師』に続く第9作にあたります。

 

 

↓ 前作の感想はこちら

 

作品情報

タイトル:名探偵コナン 水平線上の陰謀

製作年 :2005年

製作国 :日本

監督  :山本泰一郎

声の出演:高山みなみ
     山崎和佳奈
     神谷明
     山口勝平
     林原めぐみ
     茶風林
     緒方賢一
     岩居由希子
     高木渉
     大谷育江

上映時間:107分

 

感想(ネタバレあり)

前作はいまいち焦点の定まらないストーリーがやや不満でしたが、対照的に、本作はストーリーがしっかりしています。

 

コナン達は映画の最初から最後までずっと海の上。豪華客船を舞台に繰り広げられるストーリーは劇場版らしい特別感があります。そこに15年前と半年前の事件も絡め、船での事件の捜査と並行して、陸上では半年前の事件の捜査が行われるもいうのも面白いところでした。

 

本作の何よりの見どころは、毛利小五郎が活躍するところでしょう。コナンが真相を解き明かしきれなかったところを、小五郎が見抜き、犯人を追い詰めるという展開に加え、アクションにも見せ場がありますからね。小五郎の妻によく似た容姿の犯人・美波子が、犯人でなければよいと願い、犯人ではない証拠を探った挙句に真相にたどり着いたという話も素敵です。

 

小五郎が推理を語る途中のわずかなミスを、コナンが変成機で声を被せてフォローするのもいいですね。コナンにもしっかりと花を持たせています。

 

電話口にボイスレコーダーを置くという日下のアリバイ作りは誰もがツッコミを入れたくなるずさんなものですが、作品中でも「ずさんなアリバイ作り」という扱いだったのは一安心しました(笑)。

 

事件解決後は、沈みゆく船から蘭を救出するくだりでもうひと盛り上がり。しっかり推理によって蘭の居場所を突き止めるのが良かったです。でも、沈みゆく船に忘れ物を取りに戻るなんて、良い子は絶対に真似してはいけませんよ!

 

本作はかなり伏線が多いのも特徴でしょう。伏線回収は心地いいですよね。でも、コナンがメガネを落とすとか、小五郎すれ違う女性を振り返るとか、子供達がバレーボールで遊んでいるとか、どれもすごくわざとらしくて、伏線としてしか意味がないシーンになっているのは惜しいところ。

 

こういうのを私は逆算的伏線と呼んでいます。本当にいい伏線は、そのシーンだけでもストーリーが自然に流れていて、伏線であることを意識させないんですよ。でも逆算的伏線は、回収のシーンから逆算して、伏線となるシーンを置いただけになっていて、伏線だなと意識させてしまいます。それが絶対ダメだとはいいませんけど、わざとらしさが気になってしまいます。

 

さて、コナン映画恒例の実写のエンドロールですが、本作では豪華客船の映像になっています。作中でも灰原が言及しますが、このエンドロールは『タイタニック』を意識してますね。老いたローズが宝石を海に投げるシーンのパロディは、思わずニンマリしてしまいました。

 

最後に

今回は、映画『名探偵コナン 水平線上の陰謀』の感想でした。豪華客船を舞台に展開するしっかりとしたストーリーに、小五郎の活躍が楽しい作品でした。

 

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