どうも、たきじです。
今回は、2011年公開のピクサー映画『カーズ2』の解説&感想です。
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作品情報
タイトル:カーズ2
原題 :Cars 2
製作年 :2011年
製作国 :アメリカ
監督 :ジョン・ラセター
ブラッド・ルイス
声の出演:オーウェン・ウィルソン
ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
マイケル・ケイン
エミリー・モーティマー
ジョン・タトゥーロ
エディー・イザード
上映時間:113分
解説&感想(ネタバレあり)
前作は、自信過剰なレーシングカー、ライトニング・マックィーンの成長を描いたカーレース映画でしたが、その路線を大きく変更。親友のメーターを実質的な主人公に据え、2人の友情を軸としたスパイコメディに変貌しています。
物語の背景でスパイと悪の組織の攻防が展開される中で、やがてメーターが本物のスパイと間違えられて巻き込まれていくというプロット自体は目新しいものではありません。しかし、本作は擬人化された車たちの世界という強烈な独自性がありますから、物語には新鮮さを感じます。メーターの純粋で憎めないキャラクターは全編通して際立っています。ドタバタを繰り広げながらも、うまく持ち味を活かして活躍するというストーリー展開は素直に楽しめます。
全体通して、007シリーズを始めとしたスパイ映画のパロディになっているのも面白いところ。イギリスのスパイ、フィン・マックミサイルはボンドカーの代名詞であるアストンマーティンを彷彿とさせるデザインですし、搭載された数々のガジェットもまるでボンドカーです。悪役たちの巨大な陰謀や集会、顔を見せない黒幕も007の悪の組織スペクターとその首領ブロフェルドのパロディでしょう。さらに、アメリカ、日本、フランス、イタリア、イギリスという国際的な舞台設定も007の特徴の一つです。
こうした背景もあって、物語のクライマックスで007の本拠地であるロンドンが舞台になるのは興奮させられます。マックィーンが敵の標的にされる中、メーターが奮闘し、自ら事件を解き明かす結末も痛快で、うまくまとまっていました。
また、シリーズ本来の魅力であるレースシーンも健在です。マックィーンの出場するワールド・グランプリは、それぞれの舞台で特色豊かなレース展開を見せます。また、路上でのカーチェイスや、水上、空中で繰り広げられる目まぐるしいスパイアクションなど、前作にないスリリングなアクションも見どころ十分でした。
東京が舞台の一つとなっているのも見どころの一つ。ネオン輝く都会の風景や、多数並んだ自動販売機、カプセルホテル、高性能なトイレなど、「海外から見た日本」が強調されて描かれています。日本人から見たら違和感があるのは当然ですが、これは異文化をデフォルメしたユーモアとして楽しめばいいところでしょう。
最後に
今回は、映画『カーズ2』の解説&感想でした。前作や次作がカーレースを題材としたスポーツ映画である中で、本作は異色のスパイコメディですが、個人的には十分に楽しめる続編でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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