どうも、たきじです。
今回は1987年公開の英米合作映画『007/リビング・デイライツ』の解説&感想です。007シリーズとしては、前作『007/美しき獲物たち』に続く第15作です。
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作品情報
タイトル:007/リビング・デイライツ
原題 :The Living Daylights
製作年 :1987年
製作国 :イギリス、アメリカ
監督 :ジョン・グレン
出演 :ティモシー・ダルトン
マリアム・ダボ
ジョー・ドン・ベイカー
アンドリアス・ウイスニウスキー
アート・マリック
ジョン・リス=デイヴィス
ジェローン・クラッベ
ジョン・テリー
ロバート・ブラウン
デスモンド・リュウェリン
キャロライン・ブリス
上映時間:130分
解説&感想(ネタバレあり)
12年間、7作にわたってジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアが前作をもって降板。本作では4代目ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンが登場します。前作公開時58歳だったムーアに対し、本作公開時のダルトンは41歳ということで、かなり若返りました。
同時に第1作から23年間、14作にわたってマネーペニーを演じたロイス・マクスウェル(第14作『美しき獲物たち』公開時58歳)が降板し、26歳のキャロライン・ブリスにバトンタッチしています。こうした世代交代もあり、前作までとはガラリと印象の変わった作品となっています。
一方で、バーナード・リーの死去に伴って第13作『オクトパシー』からMを演じているロバート・ブラウンや、第2作『ロシアより愛をこめて』からQを演じ続けているデスモンド・リュウェリンは続投。これによりシリーズとしての連続性は保たれています。
さて、ボンドに話を戻しましょう。演じる役者が変わればボンドのキャラクターにも当然変化があります。前任のムーアのボンドはユーモラスな印象が強かったのに対し、ダルトンのボンドは一転してシリアス。ボンドが随分と真面目になったなという印象です。
ムーアのボンドはティーンエイジャーのように性欲が溢れ出る感じでしたが、それに比べるとプレイボーイ感も控えめですね。悪く言えばキャラクターが弱くなったとも言えますが、私はこのシリアスなボンド像が好きです。6代目のダニエル・クレイグのボンドにも通じるものを感じます。
また、これまでのボンド俳優と比べて、ダルトンはいい意味で、ちゃんと演技している印象を受けます。正の感情も負の感情も表現された、人間的でリアルな演技はなかなかいいです。
アクションの方は、ムーアの頃からスタントマンが演じているシーンも少なくなかったので、ダルトンになって見違えるように変わったという印象はありません。
とはいえ、プレタイトル・シークエンスやクライマックスのアクションはなかなか印象に残ります。
プレタイトルでは、ジブラルタルへのパラシュート降下に、カーチェイスで派手に幕開け。最後には再びパラシュートで女性のいるボートへ着地し、女性といい感じに。ダルトン=ボンドの登場シーンとしていい感じに決まっています。
クライマックスでは、飛行機での攻防。飛行機の後部が開き、投げ出されそうになりそうな状態での敵との格闘は手に汗握るアクションでした。このシーンはスタントも相当すごいですね。
といったところで、ティモシー・ダルトンによるシリアスなボンド像は気に入りましたし、アクションもそれなりに見どころがありました。一方で、全体としてストーリーは特筆すべきところがなく平凡と言わざるをえません。
また、メインのボンドガールもあまり魅力的には映りませんでした。どちらかというと添え物的なボンドガールでしたが、終盤に急に勇ましくなるのもちょっと違和感がありました(笑)。
最後に
今回は映画『007/リビング・デイライツ』の解説&感想でした。シリアス路線の作風は好きなので、ティモシー・ダルトン演じる比較的真面目なボンド像は肯定的に捉えているものの、ストーリーが弱く、あまり満足度は高くない作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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