どうも、たきじです。
今回は2003年公開のアメリカ映画『X-MEN2』の解説&感想です。『X-メン』に続く、X-MENシリーズの第2作です。
↓ 前作の解説&感想はこちら
作品情報
タイトル:X-MEN2
原題 :X2
製作年 :2003年
製作国 :アメリカ
監督 :ブライアン・シンガー
出演 :パトリック・スチュワート
ヒュー・ジャックマン
イアン・マッケラン
ハル・ベリー
アンナ・パキン
ファムケ・ヤンセン
ジェームズ・マースデン
レベッカ・ローミン=ステイモス
ショーン・アシュモア
アーロン・スタンフォード
アラン・カミング
ブライアン・コックス
ブルース・デイヴィソン
ケリー・ヒュー
上映時間:135分
解説&感想(ネタバレあり)
前作は今観るとアクションシーンの演出に物足りなさを感じる部分がありましたが、本作は今観ても自然に楽しめる作品に仕上がっています(もちろん公開当時ほどの新鮮さありませんが)。
テレポートの能力を持ったナイトクローラーが大統領を襲撃するオープニングから一気に映画に引き込まれます。黒いモヤが残るテレポートの表現が映像的に映えますね。キレのあるアクションとテンポのよい編集も効いています。
オープニングに象徴されるように、演出が冴えているので、多種多様な能力を持つミュータントたちの戦いも見応えがあります。例えば、学園が襲撃されるシークエンスでは、生徒たちが壁をすり抜けたり、体を金属化するなど、それぞれの能力を使って部隊に抵抗する様子や、ウルヴァリンの獅子奮迅の活躍がスピード感のある展開の中でエキサイティングに描かれています。また、X-MENの戦闘機が攻撃されるシークエンスもスリリングで、ストームの気象操作やジーンのサイキック能力、ナイトクローラーのテレポートが連携し、そこにマグニートーが加わる展開は手に汗握るものがあります
ナイトクローラーは上述のオープニングや戦闘機のシーンのみならず、クライマックスでセレブロにテレポートして危機を救うシーンなど、全編通して大活躍でした。ゲストキャラ的な立ち位置ですが、本作の顔といってもいいキャラクターです。
また、ウルヴァリンは本作でも圧倒的な存在感があります。レディ・デスストライクとの死闘は本作のハイライトの一つと言っていいでしょう。緊迫の激しいアクションが観客を惹きつけます。
そして、前作に引き続き、マグニートーやミスティークは存分に魅力を発揮しています。特に、マグニートーがプラスチックの牢獄から脱出するシーンは素晴らしいですね。ミスティークがあらかじめ看守の体内に鉄分を注入していて、マグニートーがその鉄分を操って武器にするというのは見事な発想です。さらにはそれを板状にして足場にしたり、弾丸にして攻撃したりと、表現のバリエーションが飽きさせません。
一方、サイクロップスは前作に続いて見せ場が少ないですね。あっさりと敵の手に落ちてしまいますし、ジーンを失った際にも激しく動揺するなど、ネガティブな面ばかりが目立っています。
さて、本作はストーリー展開も前作以上。複製したセレブロによってミュータントを根絶しようとするストライカーの陰謀に対し、X-MENとマグニートーが共闘する流れは楽しく、観ていてワクワクさせられます。さらに、セレブロによるミュータントの根絶を阻止したところで、今度はターゲットをミュータント以外の人間に切り替えるというマグニートーの狡猾な策略にもニヤリとさせられます。
クライマックスでは、ストームやナイトクローラーの活躍で危機を乗り越え、最後はジーンが自己犠牲を払って仲間たちを守る展開に繋がります。この終盤の怒涛の展開には見入ってしまいます。
また、前作に続いてウルヴァリンの過去の謎もストーリーに絡められており、本作ではストライカーの陰謀との関連性が浮かび上がる展開が巧妙です。ウルヴァリンの背景を徐々に掘り下げることで、彼のキャラクターに深みを与えています。
最後に
今回は映画『X-MEN2』の解説&感想でした。ミュータントたちの個性を活かした演出が冴える多彩なアクションと、緊迫感のあるストーリー展開が融合し、前作以上の仕上がりとなった第2作です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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