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映画『アバター』解説&感想 革命的な映像に酔いしれる

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どうも、たきじです。

 

今回は2009年公開のアメリカ映画『アバター』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:アバター

原題  :Avatar

製作年 :2009年

製作国 :アメリカ

監督  :ジェームズ・キャメロン

出演  :サム・ワーシントン
     ゾーイ・サルダナ
     シガニー・ウィーバー
     スティーヴン・ラング
     ミシェル・ロドリゲス
     ジョヴァンニ・リビシ
     ジョエル・デヴィッド・ムーア
     ディリープ・ラオ
     ラズ・アロンソ
     ウェス・ステュディ
     CCH・パウンダー
上映時間:162分

 

解説&感想(ネタバレあり)

圧倒的なスケールの映像

本作は、公開当時、3Dで描かれる圧倒的なスケールの映像が大きな話題となり、観客を魅了しました。

 

当時、私も劇場に足を運びましたが、映像があまりに素晴らしすぎて、ストーリーに集中できませんでした(これはもちろん、最大級の賛辞です)。それはまるでテーマパークのアトラクションのように、エンターテインメントとしての「面白さ」に溢れていました。

 

3D技術を用いた映像の迫力は、観る者を一瞬でパンドラという異世界に引き込んでしまいます。その表現は、後に続く多くの3D映画に大きな影響を与え、映画史に名を刻んだと言っても過言ではありません。

 

さらに、デザインの素晴らしさもこの映像美を支えています。パンドラの自然環境――独特の地形、植物や生物は細部まで丁寧に作り込まれており、その世界観に圧倒されます。さらに、宇宙船や大型ヘリコプター、パワードスーツといった未来的な兵器のデザインも目を見張るものがあります。

 

こうした種々のデザインをうまく調和をとりながらまとめあげているのは、ジェームズ・キャメロン監督の手腕の賜物でしょう。『ターミネーター』シリーズや『エイリアン2』といった数々のSF映画を手掛けてきたキャメロン監督にはお手のものですね。

 

プロットとドラマ性

公開から15年が経ち、久々に再鑑賞しましたが、その映像美は色褪せておらず、再びその美しさに見惚れてしまいました。とは言え、ただただ映像に酔いしれた初見時とは異なり、さすがに今回は映像以外の要素にも目を向ける余裕がありました。

 

物語の骨格となるプロットは、過去の作品にも見られるもので、目新しさはありません。自らの組織と敵対する側に身を投じた主人公が、そこで友好を深め、やがて元いた組織と対峙することになる、というプロットは『ダンス・ウィズ・ウルブズ』や『ラスト サムライ』などと同様です。

 

本作においては、ジェイクは人間とナヴィの間で板挟みにるわけですが、ジェイクの葛藤や苦悩が特別掘り下げられることはありません。ジェイクの内面はモノローグであっさりと処理され、どちらかと言えば、淡々と物語を進行させることに重きを置いた描き方です。それ故に、162分という長尺の割にはドラマ性はあまり深くありません。

 

盛り上がりを見せるクライマックス

とは言え、終盤のストーリー展開によってしっかり物語が盛り上げられていて、クライマックスに向けて興奮を高めてくれます。ジェイクがトゥルークを手懐けて現れることで村人たちに認められるという展開や、他の部族が次々と集まってくる展開は、胸が熱くなります。

 

また、敵の指揮官クオリッチ大佐は、典型的なタカ派の軍人。あまりにステレオタイプな印象は受けるものの、彼の強烈な悪役ぶりのおかげで、ナヴィ側に自然と感情移入させてくれます。

 

空中と森で戦闘が行われるクライマックス。やはりここでも迫力と美しさを兼ね備えた映像が観る者を魅了します。劣勢に追い込まれたナヴィたちに、野生動物たちが加勢するシーンは熱くなります。本作は一種の戦争映画ですが、グロテスクな表現がないのも好感が持てます。

 

キャメロン監督が描く「強い女」

ところで、キャメロン監督といえば、昔から強い女性キャラクターを描くことで知られています。『ターミネーター2』ではサラ・コナーを、『エイリアン2』ではエレン・リプリーを、前作とは異なる戦う女に変えて描いたことは特にその印象を強めています(『エイリアン2』ではジェニット・ゴールドスタイン演じる女兵士も印象深い)。

 

本作でも同様に、ナヴィのネイティリは強さと美しさを兼ね備えたキャラクターとして存在感を放っています。しかし、それよりも強い印象を残すのはヘリパイロットのトルーディでしょう。演じるミシェル・ロドリゲスは、まさにキャメロン監督が好みそうな「強い女」の典型です。クライマックスでも活躍するものの、割とあっさりとした描写で死んでしまうのは少し驚きでした。

 

最後に

今回は映画『アバター』の解説&感想でした。革命的な映像で歴史に名を残す作品。私たちは、この美しい映像に酔いしれながら、パンドラの世界に身を委ねるだけで十分に楽しむことができるでしょう。それこそが、この映画の最大の魅力だと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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