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映画『ザ・ロック』感想 大味でド派手なエンターテインメント

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どうも、たきじです。

 

今回は1996年のアメリカ映画『ザ・ロック』の感想です。マイケル・ベイ監督作品としては『バッドボーイズ』に続く第2作となります。

 

 

作品情報

タイトル:ザ・ロック

原題  :The Rock

製作年 :1996年

製作国 :アメリカ

監督  :マイケル・ベイ

出演  :ショーン・コネリー

     ニコラス・ケイジ

     エド・ハリス

     マイケル・ビーン

     ウィリアム・フォーサイス

     ジョン・スペンサー

 上映時間:135分

 

あらすじ

かつてザ・ロックと言われた脱獄不可能な刑務所跡の残るアルカトラズ島。海兵隊の英雄ハメル准将(エド・ハリス)は部下達を率い、ここに強力な化学兵器を搭載したミサイルを配備し立てこもります。


これに対し、米国政府は海軍特殊部隊を送り込むことを決定。そこに、化学兵器の専門家であるFBIのグッドスピード(ニコラス・ケイジ)と、史上唯一アルカトラズから脱獄に成功したことのあるイギリス人スパイのメイソン(ショーン・コネリー)が同行することになります。

 

感想(ネタバレあり)

マイケル・ベイ監督は大味で現実離れした演出から、一部映画ファンからは目の敵にされている感があります。作品のクオリティはともかく、あれだけ数々の作品をヒットさせられるのは、大衆のツボをよく理解しているからでしょう。


私としては、彼に否定的な映画ファンの気持ちを理解しつつも、楽しめるものは楽しめばいいというスタンスで作品を観ています。本作は彼の作品の中ではエンターテインメント作品として比較的よくまとまっていて、個人的には素直に楽しめる作品です。


海軍特殊部隊が全滅し、グッドスピードとメイソンだけが生き残ってからの展開は、『ダイ・ハード』的な面白さがありますね。たった2人で"テロリスト"達を翻弄していくのが楽しいです。


化学兵器であるVXガスのヤバさを、ハメルの部下がその犠牲になる冒頭のシーンでしっかり印象づけ、ミサイル発射のタイムリミットを常に意識付けることで緊張感を持続してくれます。ミサイル発射後も、今度は空爆のタイムリミットを意識付けて最後までハラハラさせてくれます。


メイソンが実はイギリスのスパイであり、かつてアメリカの国家機密を盗み出して逮捕されたという事実も味付けとして効いています。グッドスピードがその国家機密に触れるオチもいいです。


そうしたストーリーや演出で楽しませてくれる一方で、中盤、FBIが脱走したメイソンを追いかけるくだりでは、演出過剰なカーチェイスが始まって苦笑いしてしまいました。本筋じゃないところでここまでやってしまうのがマイケル・ベイ監督らしいのですけど。


大爆発でケーブルカーが吹っ飛ぶあたりも過剰な演出に思えますけどね。今となっては、そんなところにも金をたっぷり注ぎ込めた古き良き時代を懐かしむべきかもしれません。


他にも、メイソンが取調室のマジックミラーにコインで傷をつけて腕で叩き割るところなんかは、嘘っぽくて笑ってしまいました。まあいいんですけど。


ショーン・コネリーはやはり素晴らしいですね。幽閉生活が長く、髪を伸び散らかした状態で登場しますが、身なりを整えてからはバチバチに格好いい姿を見せてくれます。初代ジェームズ・ボンドを演じた彼が、イギリスのスパイというパロディ的な役どころを演じたのも面白いところです。

 

最後に

今回は映画『ザ・ロック』の感想でした。マイケル・ベイ監督作品らしく、大味なところがありつつも、ド派手なエンターテインメントとして楽しめる作品です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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