どうも、Takijiです。
今回は映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』の感想です。『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督が描く独創的なアクションコメディで、楽しんだもの勝ちのハチャメチャな映画です。
作品情報
タイトル:スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
原題 :Scott Pilgrim vs. the World
製作年 :2010年
製作国 :アメリカ、イギリス、カナダ、日本
監督 :エドガー・ライト
出演 :マイケル・セラ
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
キーラン・カルキン
クリス・エヴァンス
ブランドン・ラウス
上映時間:112分
感想(ややネタバレあり)
主人公はバンドマンのスコット・ピルグリム(マイケル・セラ)で、ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)という女性に一目惚れ。彼女と付き合うことになり、バンドの大会に招待しますが、そこへ突然、ラモーナの元カレがライブハウスの壁を突き破って現れ、スコットは彼と闘うことになります。ラモーナと付き合うためには、7人の"邪悪な元カレ軍団"全員を倒さなくてはならないというのです。
という感じで、唐突に格闘ゲームのような闘いが始まります。元カレ軍団は空を飛んだり、超能力を使ったりします。そして何故かスコットは格闘家のように彼らと互角に格闘を繰り広げます。元カレ達を倒すと彼らはコインになります。ファンタジーな世界を舞台にしているわけでもないですが、なんの説明もなく、そんな描写のオンパレードです。
最初は次々に登場するキャラクターと目まぐるしい展開に戸惑いましたが、楽しみ方が分かってくると、面白くなってきました。楽しみ方というのは、何も考えず、ただ楽しめばいいということです。酔っ払って観た方が面白いかもしれません(笑)というか、この作品の脚本自体、酔っ払って、あるいはクスリをやりながら書いたんじゃないかと疑ってしまいます(笑)
本作はテレビゲームへのオマージュもたくさんあります。ユニバーサルのオープンニングロゴは、ファミコン風の映像と音楽で描かれていますし、劇中、『ゼルダの伝説』の聞き覚えのあるメロディーも聞こえてきます。
また、元カレ達との闘いは格闘ゲームを中心に音楽ゲームや2Dアクションゲームの要素が盛り込まれています。ただオープンニングロゴをファミコン風にする割には、ゲーム要素の盛り込み方はやや中途半端な印象もあります。元カレ達との闘いは、1人目は格闘ゲーム風、2人目は音楽ゲーム風というように、毎回分かりやすいモチーフがあった方が、ゲーム好きの心はくすぐれたでしょうね。
そう言えば、元カレ軍団の一員のカタヤナギ兄弟を斉藤祥太・慶太兄弟が演じています。この二人だけラモーナの元カレとしてのエピソード紹介が端折られているのは悲しいところですが、彼らのルックスは本作の雰囲気に意外とよく馴染んでいました。
最後に
今回は映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』の感想でした。なんかよく分からないけど楽しい映画でした(笑)でも『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』のような作風とは少し違うので、ああいう雰囲気を期待して見るのはやめた方がいいです。
ハマる人にはめちゃくちゃハマりそうで、ハマらない人は口をポカーンと開けたまま終わりそうな、そんな作品です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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