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映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』感想 パイソンズの笑いの革新性

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どうも、たきじです。

 

今回は1975年公開のイギリス映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の感想です。イギリスの伝説的コメディグループ、モンティ・パイソンによるコメディ映画です。

 

 

作品情報

タイトル:モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル

原題  :Monty Python and the Holy Grail

製作年 :1975年

製作国 :イギリス

監督  :テリー・ギリアム
     テリー・ジョーンズ

出演  :グレアム・チャップマン
     ジョン・クリーズ
     テリー・ギリアム
     エリック・アイドル
     テリー・ジョーンズ
     マイケル・ペイリン

上映時間:92分

 

感想(ネタバレあり)

モンティ・パイソン(パイソンズ)と言えば、コメディ界のビートルズとも称されるイギリスの伝説的コメディグループ。テレビ『空飛ぶモンティ・パイソン』のスケッチ(コント)で鳴らした彼らが、初めてオリジナル・ストーリーの長編映画に挑んだのが本作です(映画としては本作の前に『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』が公開されていますが、同作はテレビで披露したスケッチを再演した総集編のような内容)。本作の評価は極めて高く、特に欧米では高い人気を誇る作品です。


と、偉そうに解説してみましたが、私はモンティ・パイソンについて特別詳しくありません。スパム・ウィルスの語源にもなった「スパム」や、「バカ歩き省」などの名作スケッチは、昔YouTubeで見てかなり笑った記憶がありますが、それ以外の彼らのスケッチはほとんど見たことがなく、メンバーの名前と顔が一致しません(映画監督としても有名なテリー・ギリアムは除く)。


また、本作はイギリスのアーサー王伝説を元にしたストーリーですが、元ネタの知識も皆無。そういう意味では、私は本作を楽しむ下地があまりない状態で本作を観たことになります。どうしても理解できていない笑いもあり、常に笑いが絶えないというわけにはいきませんでした。

 


それでも、彼らの笑いの革新性のようなものは、随所で感じられました。単に台詞やアクションで生み出される笑いのみならず、不条理なユーモアで生み出される笑いはセンス抜群です。例えば、

 

  • タイトルバックでは、キャストやスタッフの名前の下に文章を出してふざけ尽くす。
  • 乗馬シーンは馬を用意せず、役者達の動作とココナッツによる効果音で表現する(低予算対策)。
  • 中世の物語に突然現代の学者が現れる。しかも登場人物に殺される。
  • 所々アニメーション表現に切り替わる(低予算対策)。アニメーターの心臓麻痺により終了。
  • 終盤に突然のインターミッション(めちゃ短い)


なんと常識破りでイノベーティブな笑いでしょう。彼らにとって、第四の壁を破る程度のことは何でもないことですね。


馬の表現なんて、ファーストシーンでも吹き出してしまいましたが、その後も何度もニヤニヤしてしまいましたよ。あの勇ましい音楽とか、ゆっくり馬を降りる動作とかがまた笑いを誘います。


他にも、何度もミュージカル的な歌唱を始めようとする王子、殺人ウサギ、「ニッ」の騎士、爆発のデモンストレーションがしつこい妖術使い、「アアアの城」、3と5を間違え続けるアーサー王、死の橋の問答などなど、センスの良い笑いが溢れています。


観ている間はそこまで乗れなかったけれど、こうして振り返ってみると、面白いシーンが多いですね。背景知識や、原語での台詞のニュアンスの理解が十分なら、もっともっと楽しめる作品であることは間違い無いでしょう。

 

最後に

今回は映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の感想でした。すべての笑いを十分に理解することはできなかったものの、モンティ・パイソンの生み出す笑いの革新性のようなものは十分に感じられる作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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