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映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』解説&感想 19年ぶりに製作されたシリーズ第4作

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どうも、たきじです。

 

今回は2008年公開のアメリカ映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の解説&感想です。インディ・ジョーンズ・シリーズの第4作にあたります。

 

 

↓ 過去作の解説&感想はこちら

作品情報

タイトル:インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

原題  :Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

製作年 :2008年

製作国 :アメリカ

監督  :スティーヴン・スピルバーグ

出演  :ハリソン・フォード
     ケイト・ブランシェット
     カレン・アレン
     シャイア・ラブーフ
     イゴール・ジジキン
     レイ・ウィンストン
     ジョン・ハート
     ジム・ブロードベント

 上映時間:127分

 

解説&感想(ネタバレあり)

時代は50年代に

インディ・ジョーンズ・シリーズは1981〜1989年にかけて3作が公開され、本作で4作目。実に19年ぶりの続編ということになります。


過去3作は1935〜38年という時代設定でしたが、本作は第3作から19年経過した1957年の設定。悪役も時代に合わせてナチス・ドイツからソ連に変わっています。


50年代の空気感はかなり強調されている印象。オールディーズが流れる中、オープンカーの若者達がはしゃぐオープニングは『アメリカン・グラフィティ』を思わせます(本シリーズの生みの親であり、本作でも製作総指揮を務めたジョージ・ルーカスの監督作品)。


他にも、核実験、ロズウェル事件、赤狩りといった時代を象徴する出来事や、革ジャングループとスタジャングループの対立のようなあるあるネタ(?)など、50年代要素がたっぷり。当時を生きたアメリカ人だと、こういう要素の面白さもひとしおでしょうね。

 

スピード感と緊張感抜群のアクション

さて、本シリーズの一番の魅力はやはりアクションということになるでしょう。本作でも、大きなアクションシークエンスが3つ用意されています。すなわち、米軍基地の倉庫でのソ連兵からの逃走劇、大学周辺でのバイクチェイス、ジャングルでのクリスタル・スカルの争奪戦です。


それぞれ、しっかり趣向を凝らしたアクションが楽しめますね。私が本作を鑑賞するのは劇場公開時に見て以来なので15年ぶりということになりますが、それぞれしっかり記憶に残っていました。


序盤の米軍基地の倉庫のシークエンスでは、倉庫内を縦横無尽に駆け巡るアクションが楽しいです。この倉庫は第1作のラストシーンに登場した倉庫で、機密の保管庫という位置付けですね。第1作のキーアイテムだった聖櫃もしっかり"カメオ出演"していて、古いファンを楽しませてくれます。


中盤のバイクチェイスは、インディの息子マットの大きな見せ場。大学の構内をたっぷり使って興奮のアクションを見せてくれます。マットの運転するバイクとKGBの車との間でインディが行ったり来たりするとか、マーカス・ブロディの銅像の首が取れるとか、ユーモアもたっぷり。最後には、図書館の学生に向かって「真の考古学者は図書館などに用はない!」と言うパンチラインも決まっています。


そして終盤では、ジャングルを舞台にインディ達とソ連兵達がクリスタル・スカルを奪い合う大規模なアクションが楽しめます。車両を跨いでキャラクターがあちこちに、クリスタル・スカルもあちこちに、マットとスパルコはフェンシングのように戦い、やがて車から取り残されたマットはターザンのようにツルを渡り仲間に合流。この辺りはキャラクターごとの時間軸をうまく同期させたアクション設計が見事でした。


いずれのアクションも、動く車やバイクの上で展開しているので、スピード感と緊張感が抜群でした。

 

異星人をフィーチャー

さて、本作のタイトルにもあるクリスタル・スカルは異星人(別次元の生命体)の頭蓋骨であり、クライマックスでは頭の無い骸骨と一体となります。そして最後には実体となって宇宙船のようなもので飛び去っていきます。本シリーズにオカルト要素は欠かせませんが、これはどうでしょうね。


過去作では宗教や伝説、歴史などと紐づいたオカルト要素が盛り込まれていましたが、本作はどちらかというとSF的。異星人というのはスピルバーグやルーカスらしい題材ではありますが、本シリーズの核である考古学との親和性は低いので、違和感を持たざるを得ませんでした。


それもあってか、上述のジャングルでのアクションが終わった後は、やや尻すぼみな印象を受けてしまいますね。遺跡に入るまでの謎解き的な面白さもそれほどでもないですし。

 


キャラクター際立つ演出

過去3作で育て上げてきたインディ・ジョーンズというキャラクターの魅力。登場シーンでは、これを際立たせる演出が見事に決まっています。


ソ連兵によって車のトランクに押し込められているインディ。まずは帽子だけがトランクから投げ出され、やがてインディも外に出されます。空からの構図で撮られ、インディの顔は映りません。


続いて、地面に落ちた帽子と、インディの足元のショット。帽子を拾って、それを被る姿が、車に映るシルエットで描写されます。こうしてたっぷりともったいぶった後にようやくインディの顔が映し出され、テーマ曲のモチーフが流れます。


19年ぶりの続編における主人公の登場シーンとしては最高の演出ですね。トレードマークの帽子をうまく使い、インディのキャラクターを際立たせています。


ラストシーンも然り。インディの結婚式において、風に飛ばされたインディの帽子を手に取るマット。これをマットが被ることで、代替わりが示唆されて終わるのかと思わせたところで、帽子を奪い取るインディ。「まだまだ」と言わんばかりにインディは帽子を被ります。


そして流れ出すテーマ曲。ジョン・ウィリアムズは偉大なり。こんなラストシーンで締められると、些細な不満などどうでもよくなってしまいます。

 


俳優陣について

主演のハリソン・フォードは本作公開時65歳。過去3作の頃に比べるとどうしても歳を取ってしまっています。が、まさかさらに15年後に、80歳でインディを演じることになるとは…。


本作の悪役はケイト・ブランシェット。やはり演技力のある人が悪役を演じると作品が締まります。冷徹なスパルコを貫禄たっぷりに演じていました。


第1作でヒロインのマリオンを演じたカレン・アレンの再演は嬉しいところ。明るく勝気なキャラクターそのままに好演していました。


そして、インディの息子マットを演じたシャイア・ラブーフ。『トランスフォーマー』シリーズに本作と、立て続けに大作に出演していた、当時の若手の有望株の1人でしたね。その後は素行の悪さもあってか、今一つブレイクしきれませんでしたが。

 

最後に

今回は映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の解説&感想でした。19年を経て製作された続編ながら、インディのキャラクター、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲、そしてアクションの魅力は健在。やや尻すぼみな印象はあれど、過去作同様に楽しい作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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