どうも、Takijiです。
今回は映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の解説&感想です。『X-MEN』三部作の前日譚にあたるシリーズの第一作です。
作品情報
タイトル:X-MEN: ファースト・ジェネレーション
原題 :X-Men: First Class
製作年 :2011年
製作国 :アメリカ、イギリス
監督 :マシュー・ヴォーン
出演 :ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ケヴィン・ベーコン
ジェニファー・ローレンス
上映時間:131分
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解説&感想(ネタバレあり)
『X-MEN』の前日譚
本作は映画『X-MEN』の前日譚となる物語。『X-MEN』は1963年に初めて描かれたアメコミのシリーズで、人間が突然変異して特殊能力を身につけた存在である"ミュータント"のヒーローとヴィランの闘いが描かれています。
映画としては、まず2000年から2006年にかけて三部作が公開されました。このシリーズでは、人間と共存を目指すミュータントのプロフェッサーX率いるX-MENが、人間に敵意を持つミュータントのマグニートー率いるブラザーフッドと闘うストーリーです。
そして2011年公開の本作は、三部作よりも前の時代、後のプロフェッサーXであるチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)と、後のマグニートーであるエリック(マイケル・ファスベンダー)の若かりし日の物語。2人が出会い、友情を深めつつも、やがて決別するまでの物語です。
2人の決別、X-MENの誕生、プロフェッサーXの足の損傷などの経緯が明らかになるなど、三部作の物語に繋がっていく楽しさは満載です。三部作を見ていなくても物語としては十分に楽しめますが、そうした要素を楽しめる分、見ておいた方がベターです。少なくとも、2人のキャラクター設定等の予備知識くらいは入れておいた方がいいでしょう。チャールズの「ハゲ上がりそうだ」の台詞でニヤリとできます。
そう言えば、チャールズとエリックがミュータントの仲間を集める時に、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)がカメオ出演しています。「おととい来やがれ」と言われてすぐに引き下がる2人が可笑しいシーンです。このシーンも、ウルヴァリンのことを知らなければ意味が分からないでしょう。
アクションとストーリー
『X-MEN』シリーズのように様々なキャラクターが闘うアクション映画は、それぞれが自分の持ち味(特殊能力)を生かして活躍する様が見どころの一つとなります。本作においても、チャールズのテレパシー能力、エリックの金属を操る能力を始めとして、様々な能力がぶつかり合う様が楽しいです。とは言え、『キック・アス』や『キングスマン』のような素晴らしいアクションを撮ったマシュー・ヴォーン監督にしては物足りませんでした。
理由の一つとして、ストーリーに深みが不足していることがあります。映画のアクションというのは、そこに至るまでのキャラクターの描き込みや、ストーリーの盛り上がりがあってこそ、その興奮が増すものだと私は思います(詳細は上に挙げたマシュー・ヴォーン監督の二作の感想でも書いた通りです)。
キューバ危機を背景として、そこにミュータント達の活躍を絡めていくということは面白いですが、どうも多数のキャラクターの描きこみが足りず、それぞれが何を考えているのかが今一つ伝わってきませんでした。
唐突に敵に寝返ったエンジェル、あまりに急に「人間は敵」に振り切れたエリック、長年共に生きてきたチャールズを捨てエリックに付くことをあっさり決めたレイブン(ジェニファー・ローレンス)。そんな彼らの行動原理に、私は説得力を感じませんでした。
もちろんレイブンがエリックに心を開いていく過程は多少描かれていましたし、"ミュータントは誇り"という考えを持つに至ったことは分かりますが、いきなり人間にミサイルを撃ち返すような過激なエリックに、あっさりついていくというのは、唐突な印象を拭えません。
"第一作"の宿命で、多数の登場人物のキャラクター紹介をしなければならないので、描き込みにあまり尺を使えないのは仕方ないと言えば仕方ないですが…
最後に
今回は映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の解説&感想でした。マシュー・ヴォーン監督の『キック・アス』や『キングスマン』が大好きな分、やや期待外れな部分もありましたが、十分に面白い作品でした。続編はまだ観ていないので、こちらに改めて期待したいです。監督はブライアン・シンガーになっていますが。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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