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映画『ピノキオ』解説&感想 ディズニー黎明期の名作アニメ

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どうも、たきじです。

 

今回は、1940年公開のディズニーのアニメ映画『ピノキオ』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:ピノキオ

原題  :Pinocchio

製作年 :1940年

製作国 :アメリカ

監督  :ベン・シャープスティーン
     ハミルトン・ラスク

声の出演:ディッキー・ジョーンズ
     クリフ・エドワーズ
     クリスチャン・ラブ
     イヴリン・ヴェナブル
     ウォルター・キャトレット
     メル・ブランク
     フランキー・ダーロ

上映時間:88分

解説&感想(ネタバレあり)

豊かなアニメーション表現

子供の頃観て以来、久々の鑑賞。当時すでに"半世紀以上前の映画"でしたが、今では"80年以上前の映画"になっているという事実に驚かされます。今回、子供と一緒に鑑賞しましたが、80年後の現代でも子供たちが楽しめるという点は、この作品が持つアニメーションの力を物語っています。

 

本作がここまで普遍的な魅力を持つのは、ディズニー初期作品ならではの豊かなアニメーション表現にあります。例えば、ゼペットじいさんの家の中でのミュージカルシーンでは、からくり時計やオルゴールが躍動感を持って動作し、ジミニーとダンスします。ゼペットじいさんの飼い猫フィガロや金魚クレオも表情豊か。言葉を喋らないこうしたキャラクターたちでさえもここまで生き生きと表現できるのはアニメーションのなせる業ですね。

 

また、ピノキオとジミニーが海中を探索するシーンも、現れては逃げていく魚たちの描写や、気泡の中にジミニーが閉じ込められて浮かび上がる描写など、遊び心に溢れています。海底の生き物たちのコミカルで愉快な動きが、画面全体を彩り、観客を飽きさせることがありません。海底というシチュエーションをうまく活かしてとことん楽しませてくれます。

 

もう一つ印象的なのが、女神の描写です。他のキャラクターとは一線を画すリアルなタッチで描かれ、体の透け感や煌めき、オーラの表現によって彼女の異質な存在感を見事に表現しています。

 

また、全編通して背景に流れる音楽がアニメーションと同期するのも、心地よく、同時に映画を明るく演出しています。

 

溢れるアイデアと、それをしっかり実現する技術が、80年経っても色褪せない本作の魅力を支えています。今日の様々なアニメーションの原点がディズニーアニメにあることを再認識させられますね。

 

ややブラックな描写も含むストーリー

ストーリーはディズニーらしいファンタジーで、優しさや正直さや勇気を肯定する教訓めいた要素も含んでいます。そんな中で、意外にもブラックな描写も多いのが印象的です。子供たちが集められる夜の遊園地は、見た目は楽しげですが、不気味な雰囲気が漂っています。集められた子供たちがロバに変えられしまうのなんか、トラウマものじゃないですか。さらには、ロバに変えられた子供たちは最後まで救われることなく、悪人たちは懲らしめられることなく物語が終わる点は、現代の感覚からすると違和感がありますね。まあ、これでも原作の童話よりは明るいトーンになっているようですけど。

 

もう一点、違和感があったのは、遊園地から逃げ出したピノキオとジミニーが家に帰るシーン。家にはゼペットじいさんの姿はなく、ピノキオが途方に暮れていると、突然鳥が手紙を運んできます。手紙に書かれていたのは、ゼペットはピノキオを探しに出て、怪物クジラに飲み込まれて、でもまだ生きている、ということ。立て続けに明らかにされる衝撃的な情報。その強引な展開にはちょっと笑ってしまいました。

 

まあ、擬人化されたキツネや猫が人間と一緒に暮らしているようなファンタジーの世界ですから、なんでもありですけどね(笑)。

 

映画主題歌の歴史に残る名曲

さて、最後になりましたが、『ピノキオ』といえば、やはり主題歌の「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」ですよね。この曲は、とにかく美しいメロディーであることに加え、映画全体のテーマをしっかりと体現しています。この曲は、映画冒頭、ジミニーによって歌われますが、日本語吹替版だと歌声と台詞で声優が異なるんですよね。めちゃいい声でダンディーに歌っていたのに、台詞になると急にスネ夫になるのが笑ってしまいます。

 

他にも、ゼペットじいさんが人形のピノキオを操りながら歌う「リトル・ウッドゥン・ヘッド(Little Wooden Head)」や、ジミニーとピノキオが歌う「困った時には口笛を(Give a Little Whistle)」も耳に残る楽しい曲です。

 

最後に

今回は、映画『ピノキオ』の解説&感想でした。豊かなアニメーション表現、そして映画主題歌の歴史に残る名曲「星に願いを」。これらが揃ったディズニー黎明期の名作です。なお、本作は2022年に実写化され、Disney+で配信されました。監督ロバート・ゼメキス、主演トム・ハンクスというお馴染みのコンビによる作品ですが、残念ながら評判は芳しくないようです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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