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映画『ライオン・キング』感想 楽曲は素晴らしい

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どうも、たきじです。

 

今回は、1994年公開のディズニーのアニメ映画『ライオン・キング』の感想です。

 

 

作品情報

タイトル:ライオン・キング

原題  :The Lion King

製作年 :1994年

製作国 :アメリカ

監督  :ロジャー・アレーズ
     ロブ・ミンコフ

声の出演:ジェームズ・アール・ジョーンズ
     マシュー・ブロデリック
     ジム・カミングス
     フランク・ウェルカー
     モイラ・ケリー
     ジェレミー・アイアンズ
     ネイサン・レイン
     ローワン・アトキンソン

上映時間:88分

感想(ネタバレあり)

本作はIMDbのレイティングでは歴代36位、アニメーションに限れば『千と千尋の神隠し』に次ぐ2位にランクインするほどの高評価を受けています(2024年9月現在)。しかし、個人的にはなぜここまで絶賛されているのか、疑問を持っています。

 

動物たちの表情豊かで躍動感溢れるアニメーション表現は素晴らしいですし、エルトン・ジョンによるミュージカル楽曲も素敵です。しかし、同時代の他のディズニーアニメ、例えば『美女と野獣』や『アラジン』などと比べても、特別に飛び抜けたものがあるかといえば、そうは感じません。

 

脚本も大したことないですし。悪役にはめられて故郷を追われた幼い主人公が、やがて大人になって帰還して悪役を倒す、という大筋は悪くないです。ただ、主人公シンバの内面的な葛藤や成長の描写は表面的です。

 

子供のシンバは、ティモンとプンバァに出会い、”ハクナ・マタタ”と歌いながらあっという間に大人になります(虫を食べて!)。シンバは、自分の過去を2人に話すこともなく、過去に蓋をするように生きてきた感があります。

 

そんなシンバが、やがて幼馴染のナラと再会し、故郷の惨状を聞かされます。さらにはヒヒのラフィキに導かれ、父の亡霊に触れた結果、シンバは帰還を決意します。これらの描写自体は悪くないのですが、そこに至るまでにシンバの内面の描写が一切なかったので、あまりに唐突な印象を受けてしまいます。そうすると、クライマックスに向けてどうしても気持ちが乗りにくいんですよね。

 

とは言え、上にも述べたように、やはりミュージカル楽曲の完成度は高いです。5曲のうち3曲がアカデミー歌曲賞にノミネートされ、「愛を感じて(Can You Feel the Love Tonight)」が受賞したことは納得の結果です。個人的には映画のオープニングを飾る「サークル・オブ・ライフ(Circle of Life)」が最も印象的でした。壮大なアニメーションとともに物語の始まりを感動的に演出しています(なお、もう一曲のノミネート曲は「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」です)。

 

楽曲は良いので、舞台版の評判には納得がいきます。舞台ではさらに曲数が多く、ドラマ性よりも音楽の比重が高まる分、本作よりも魅力が増すのは当然です。

 

ところで、公開当時、本作は手塚治虫の『ジャングル大帝』の盗作ではないかという騒動がありました。ストーリーやキャラクター、アニメーションの表現など、類似する点が多い両作ですが、当の手塚プロダクションが訴訟を起こしていないので、これについて法的な白黒はついていません。ただ、この騒動において『ジャングル大帝』の影響すらも認めず、リスペクトが全く感じられないディズニーの姿勢にはあまりいい印象を持てません。

 

最後に

今回は、映画『ライオン・キング』の感想でした。アニメーション表現やミュージカル楽曲はいいものの、脚本の弱さが目立ち、個人的には世間の高評価にあまり共感できない作品です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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