どうも、たきじです。
今回は2021年公開のアメリカ映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の解説&感想です。ヴェノム・シリーズとして、そしてソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)作品として、『ヴェノム』に続く第2作です。
↓ 前作の解説&感想はこちら
作品情報
タイトル:ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
原題 :Venom: Let There Be Carnage
製作年 :2021年
製作国 :アメリカ
監督 :アンディ・サーキス
出演 :トム・ハーディ
ミシェル・ウィリアムズ
ナオミ・ハリス
リード・スコット
スティーヴン・グレアム
ウディ・ハレルソン
上映時間:97分
解説&感想(ネタバレあり)
脚本の弱さは相変わらず
前作は、脚本の致命的な欠陥によって、キャラクターの魅力やアクションの良さを打ち消してしまっている印象でしたが、本作も脚本の弱さは前作と同様です。キャラクターの行動やストーリー展開に説得力がなく、物語に都合よくキャラクターが動かされているような場面が目立ちます。
例えば、エディが手を噛まれたことでクレタスにシンビオートが寄生し、本作のヴィランであるカーネイジが誕生するという展開。噛まれただけでシンビオートの新個体が誕生してしまうというのはちょっとびっくりです(笑)。
エディと別れたヴェノムが仮装パーティーをやっているクラブに入り込むくだりは狙いすぎな印象。完成度の高い仮装だと思われて注目を浴びるというのはベタな展開だし、仮装パーティーというシチュエーションがわざとらしすぎます。マイクパフォーマンスで会場を盛り上げる場面もなんだか陳腐な印象です。
極めつきは、カーネイジがパソコンに触手を差し込んで、警察の極秘情報へアクセスするという描写。これはさすがにご都合主義が過ぎる!もうなんでもありですね(笑)。
エディとヴェノムの掛け合いコメディはそれなりに面白いのですが、コメディセンスの高い脚本家なら、もっと面白くできそうに感じてしまいました。
アクションの魅力は縮小
前作は物語が荒削りでも、サンフランシスコでのカーチェイスのような見せ場がちゃんとありました。あのシーンはスタント主体の生々しいアクションと、ヴェノムの変則的な動きが噛み合って、映画全体を代表するシーンになっていました。
一方の本作は、本格的なアクションシーンはクライマックスくらいで、あとは小粒なアクションに終わっています。そのクライマックスも、結局はシンビオート同士の戦いの構図なので、前作に対して新鮮味があまりありません。敵がカーネイジという強力なキャラクターでありながら、アクションのアイデアが増えていないため、スケールアップした感じがないのです。
高音を発するフランシスの能力は、シンビオートの弱点に直結する、いかにも作為的な設定ですが、その割に、この設定はアクションで十分に活かし切れていません。最後に決定打として使われてはいるものの、もっとアクションを彩る要素としてうまく絡められると良かったのになと思ってしまいました。
MCUとのクロスオーバー
そんな中で、ミッドクレジットシーンでMCUのトム・ホランド版スパイダーマンとクロスオーバーするのはなかなかのファンサービスでした。ヴェノムとスパイダーマンは本来切っても切れない関係。SSUに本格的にスパイダーマンが登場するのは権利関係の問題でなかなか難しい中、マルチバース設定をうまく使ったクロスオーバーでした。
最後に
今回は映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の解説&感想でした。前作の弱みだった脚本の弱さはそのままに、前作の強みだったアクションの良さは影を潜めてしまい、続編としての満足度の低い作品でした。
個人的な満足度:5/10
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