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映画『BLUE GIANT』感想 「ジャズってなんかいいな」

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どうも、たきじです。

 

今回は、2023年公開の日本のアニメ映画『BLUE GIANT』の感想です。

 

 

作品情報

タイトル:BLUE GIANT

製作年 :2023年

製作国 :日本

監督  :立川譲

声の出演:山田裕貴
     間宮祥太朗
     岡山天音
     木下紗華
     青山穣
     乃村健次
     木内秀信
     東地宏樹
     近藤雄介
     須田美玲
     高橋伸也
     加藤将之
     四宮豪

上映時間:120分

感想(ネタバレあり)

仙台に暮らす宮本大は、毎日河原でサックスの練習に明け暮れます。高校を卒業した大は、世界一のジャズプレイヤーを目指し上京します。そんなところから本作の物語は始まります。

 

原作未読で予備知識ゼロの私でしたが、まっすぐに迷いなくサックスに打ち込む大の姿に、冒頭からすっと映画に引き込まれました。

 

「真剣であることは恥ずかしいことではない」

「何かに一心に打ち込むことは素晴らしい」

「"音楽"とは言え、これはスポ根映画だ」

 

そんな感想が浮かんできそうな導入でしたが、映画が進んでいくと、思っていたのとは少し違いました(笑)。

 

大は何の挫折もなく、黙々と練習し、そして評価されます。大自身に特別なドラマはありません。大は物語の軸ではあるものの、ドラマの中心はむしろ他の2人にあります。すなわち、自分だけ初心者である中で必死にもがく玉田や、類稀な実力を持ちながら高慢さが仇となり挫折する雪祈です。

 

そんな脚本には少し違和感を覚えましたが、本作の魅力は脚本ではなく音楽でしょう。

 

フェスでの3人のパフォーマンスには興奮させられますし、コットンズでのライブにおける雪祈のソロには感動させられます。ショッキングな展開からのデュオでの演奏と、トリオでのアンコールは言わずもがな(観客が少し泣きすぎとは思いますが笑)。

 

演奏シーンにおける、音楽とシンクロしたアニメーション、そして楽器から閃光が走るような視覚効果も良い表現でした。一方で、ところどころで演奏者がモーションキャプチャっぽいアニメーションになるのは、少し安っぽい印象があって気に入りませんでした。

 

ところで、大の声は山田裕貴さん、雪祈の声は間宮祥太朗さんですか。意外にと言っては失礼ですが、とても上手くてびっくりしました。てっきり本職の声優さんが演じていると思いましたよ。

 

さて、空缶でリズムをとり初めて大とセッションした玉田がそうであったように、本作を観て「ジャズってなんかいいな」と感じた人は多いでしょう。そしてその中の何人かは玉田と同じようにジャズを始めるかもしれません。

 

私はジャズについて専門的な知識は何ら持ち合わせていませんが、20代の頃にジャズ発祥の地であるアメリカ、ニューオーリンズを一人旅したことがあります。その際にいくつかのジャズバーをハシゴして本場のジャズに触れ、大変感動しました。

 

私の場合はそれで終わってしまいましたが、それが10代の頃だったら違ったでしょうか?いや、私の場合はいろんなことに興味を持ち過ぎて、なかなか一つのことだけに打ち込むことができずにここまできているので、変わらないのだろうな…。いろんなことを楽しめる自分に幸せを感じつつも、一つのことに打ち込み、極めることへの羨ましさも感じさせられる作品でした。

 

最後に

今回は、映画『BLUE GIANT』の感想でした。演奏シーンが非常に素晴らしく、玉田が言ったように「ジャズってなんかいいな」と改めて感じさせられる作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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