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映画『キートンのラスト・ラウンド』解説&感想 キートンがボクサーになりすますドタバタ喜劇

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どうも、たきじです。

 

今回は映画『キートンのラスト・ラウンド』の解説&感想です。映画黎明期の喜劇王バスター・キートンが監督・主演を務めた長編作品として第七作にあたる作品です。

 

※作品の著作権保護期間は終了し、パブリックドメインとなっています。

 

作品情報

タイトル:キートンのラスト・ラウンド

     拳闘屋キートン(別題)

原題  :Battling Butler

製作年 :1926年

製作国 :アメリカ

監督  :バスター・キートン

出演  :バスター・キートン

     スニッツ・エドワーズ

     サリー・オニール

上映時間:68分

 

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解説&感想(ネタバレあり)

ボクサーになりすますキートン

アルフレッド・バトラー(バスター・キートン)は富豪の家に育ち、身の回りのことを従者(スニッツ・エドワーズ)にやらせて贅沢三昧。アルフレッドが自分のことを自分でできる男になるように、彼の父は、山でキャンプをして狩猟や釣りを経験することを提案します。


山を訪れたアルフレッドは、そこで暮らす(サリー・オニール)と出会います。2人は惹かれ合い、アルフレッドは娘との結婚を決意しますが、山の男である娘の父は、軟弱な男に娘はやれんと拒否。それを聞いたアルフレッドの従者は、彼はボクサーだと偽り、チャンピオンに挑む同姓同名のボクサー、アルフレッド・"バトリング"・バトラーの新聞記事を見せます。


本作は、そんなこんなでボクサーのふりをすることになってしまったアルフレッドが繰り広げるドタバタ喜劇です。1922年のミュージカル劇を原作として翻案したものなので、ストーリーはなかなか良くできています。


特に、バトリング・バトラーがトレーニング・キャンプを行なっている街を、アルフレッドが訪れてからの展開の広がり。アルフレッド、バトリング・バトラー、2人の奥さんが入り乱れてのゴタゴタが面白いです。


笑いは物足りない

そうしたストーリーの面白さが興味を引く一方で、個々のギャグの面白さは控えめな印象です。実際にリングに上がることになったアルフレッドがトレーニングするシークエンスが、コメディとしてのハイライトですが、個人的には突き抜けるような笑いはなく物足りない印象でした。


ただ、運動神経抜群のキートンが運動音痴を演じるその芸は光っています。ロープに絡まるところなんて、さすがキートンという動きです。せっかくボクシングが題材なのだから、キートンらしい人間離れした動きによる笑いを存分に見せて欲しかったところです。


本作はむしろ言葉(字幕)の笑いの方が印象に残りました。アルフレッドが従者に対して何でもかんでも"Arrange it.”(手配しろ。)と指示するところとか、娘へのプロポーズの想定問答を1人で練習したのに、一言目の質問で了承されるところとか、思わず笑ってしまいました。


個人的に好きなのは、アルフレッドと従者がバトリング・バトラーのチャンピオン戦を観戦するシーン。バトリング・バトラーが負ければ、もう彼が世に出てくることはないだろうから、ごまかしきれると踏んで、チャンピオンを応援する2人でしたが、バトリング・バトラーが勝利してしまいます。観客が帰ってがらんとしたアリーナで呆然としたアルフレッドがつぶやく"I’m champion."には吹き出してしまいました(笑)


そして本作で忘れてはならないのが、スニッツ・エドワーズ演じる従者。アルフレッドの指示通り、何でもかんでもArrange(手配)するばかりか、アルフレッドはボクサーだとはったりをかまして展開を動かし、さらには自らもドタバタ喜劇に加わって笑いをとります。これは、これまでのキートン作品のサポーティング・アクターにはない役回りと言えます。


ちょっとよく分からないラスト

さて、結局リングに上がらなくて済んだアルフレッドでしたが、色々と鬱憤が溜まっていたバトリング・バトラーに詰め寄られ、彼と闘うことになります。最初は必死にバトリング・バトラーをなだめるアルフレッドでしたが、心配そうに見つめる奥さんの姿を見てスイッチが入って本気で彼と闘い、遂には彼をノックアウトします。


いや、この唐突なファイティング・シーン、どういう気持ちで見ればいいの?(笑)


別に笑えるシーンではないし、かと言ってこの闘いに向けてストーリーが盛り上がっているわけでもないので熱くなるシーンでもなく、何のカタルシスもありません(笑)


まあ、"The Great Stone Face"(偉大なる無表情)がトレードマークのキートンが、何となく必死の形相に見える(動きが激しくてはっきりとは見えませんが)のが新鮮で、そこが見どころではありますが。


その後は、半裸のボクサー姿のままシルクハットとステッキを手に取り、奥さんと腕組みして街の人混みの中を歩いていくラストカット。この緩いハッピーエンドは嫌いじゃないです(笑)

 

最後に

今回は映画『キートンのラスト・ラウンド』の解説&感想でした。ストーリーは面白いけれど、別にキートンじゃなくてもいいかなと思ってしまうような内容で、キートンファンとしては少し物足りない作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

 

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