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映画『ウォーリー』解説&感想 ロボットが織りなすロマンスと人類の再生

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どうも、たきじです。

 

今回は、2008年公開のピクサー映画『ウォーリー』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:ウォーリー

原題  :WALL・E

製作年 :2008年

製作国 :アメリカ

監督  :アンドリュー・スタントン

声の出演:ベン・バート
     エリッサ・ナイト
     ジェフ・ガーリン
     フレッド・ウィラード
     ジョン・ラッツェンバーガー
     シガニー・ウィーバー

上映時間:97分

解説&感想(ネタバレあり)

ユニークな設定とストーリー展開

『ウォーリー』は、未来の地球と宇宙を舞台に、ゴミ処理ロボットのウォーリーと探査ロボットのイヴが織りなすロマンスと、堕落した人類の再生を描いた作品です。

 

数百年後の未来。深刻な環境汚染で人類に放棄され、誰もいなくなった地球で、ウォーリーは黙々とゴミを処理し続ける孤独な日々を送っています。そんなある日、地球に植物が残っているかを調査するために送り込まれたイヴと出会い、ウォーリーの平凡な日常は大きく変わります。

 

イヴは植物を発見した瞬間に機能を停止し、その後、宇宙船に回収されますが、ウォーリーは彼女を追って宇宙へ飛び立ちます。彼がたどり着いたのは、今も人類が暮らし続けている巨大な世代宇宙船でした。

 

ウォーリーとイヴ、そして彼らを通じて描かれる未来像。このユニークな設定とストーリー展開は、ピクサー作品の中でもひときわ異彩を放っています。

 

サイレント映画のような無言のロマンス

本作の物語の中心は、言葉をほとんど交わさない2体のロボット、ウォーリーとイヴのロマンスです。2体のやりとりは、サイレント映画を彷彿とさせる温かみとユーモアにあふれています。

 

特に印象的なのは、ミュージカル映画『ハロー・ドーリー!』を引用し、音楽やダンス、そして「手を繋ぐ」というモチーフが、物語全体を通じて重要な役割を果たす点です。ウォーリーがただイヴと手を繋ぎたいと願い続ける純粋な姿。そして、当初は自分に与えられた任務を果たすために粛々と行動していたイヴが次第に心を開いていく過程は、観る者の心を揺さぶります。終盤では、故障したウォーリーを直すために任務を放棄して奔走するイヴの姿に胸を打たれます。

 

いったん記憶を失ったかに見えたウォーリーが再び記憶を取り戻すラストシーンは感動的ですが、頭の硬い私なんかは、科学的な説得力を欠いた展開が少々気になってしまいました。

 

イヴがウォーリーと手を繋ぎ、顔と顔が触れたときに火花が散って記憶が戻る。これは「愛の力」としか説明できません(笑)。白雪姫がキスで目を覚ますみたいな、ディズニーの古典的なデウス・エクス・マキナですが、緻密な脚本の多いピクサー作品にはちょっとそぐわない気がします。

 

人類への風刺とキューブリックへのオマージュ

ウォーリーとイヴの物語と時に絡み合いながら、物語の背景で描かれる人類のドラマも見どころ。環境汚染によって住めなくなった地球、便利さの追求で機械に依存し、身体機能が退化した人類。これらの描写によって、私たち自身の未来を暗示しつつ、植物の芽を象徴として、再生の可能性を示唆します。 

 

特筆すべきは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』へのオマージュです。

 

宇宙船の自動操縦を担うロボット「オート」は、赤い目のデザインや、人間にとっての脅威となる設定など、明らかに同作に登場するHAL9000が意識されています。ただし、HAL9000と違って、オートの場合は人間に対して反乱を起こしたわけではなく、ある意味任務に忠実に働いただけではありますが。また、操縦を担うキャラクターだけあって、操舵輪の形をしたデザインや、手動操縦のボタンを押されることで機能停止してしまうという設定も面白く、魅力的なキャラクターです。

 

また、艦長がオートを止めるために自分の足で歩き、盛り上がりが最高潮に達するシーンでは、リヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』が効果的に使用されています。この曲は1896年に初演された曲ですが、『2001年宇宙の旅』のために書かれたテーマ曲と思っている人も少なくないほど、同作を象徴する曲。このオマージュも、このシーンに劇的な高揚感を生み出します。

 

美しい映像表現が紡ぐ未来

本作も他のピクサー作品と同様に、その映像美も特筆に値します。荒廃した地球や宇宙空間の描写はとても美しいです。特に、宇宙空間でのイヴとウォーリーの「ダンス」シーンは、音楽の効果も相まって、大きな感動を呼び起こします。

 

また、実写とアニメーションを巧みに使い分けた演出も見逃せません。地球を捨てる前の人類を実写で描く一方で、機械依存によって退化した現在の人間はアニメーションで表現されています。歴代艦長の写真が、後の時代に進むほどデフォルメされたアニメ風のキャラクターに変化していくという表現は見事でした。

 

最後に

今回は、映画『ウォーリー』の解説&感想でした。2体のロボットが織りなすロマンスと、堕落した人類の再生を描いたユニークな作品です。同じピクサー作品の『トイ・ストーリー』シリーズや『Mr. インクレディブル』のような緻密な脚本とまでは言えないものの、子どもから大人まで楽しめる作品に仕上がっています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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