どうも、たきじです。
今回は2018年公開のアメリカ映画『デッドプール2』の解説&感想です。『デッドプール』に続くデッドプール・シリーズの第2作、X-MEN映画としては『LOGAN/ローガン』に続く第11作です。
↓ 前作の解説&感想はこちら
↓ X-MEN映画の前作の解説&感想はこちら
作品情報
タイトル:デッドプール2
原題 :Deadpool 2
製作年 :2018年
製作国 :アメリカ
監督 :デヴィッド・リーチ
出演 :ライアン・レイノルズ
ジョシュ・ブローリン
モリーナ・バッカリン
ジュリアン・デニソン
ザジー・ビーツ
T・J・ミラー
レスリー・アガムズ
カラン・ソーニ
ステファン・カピチッチ
ブリアナ・ヒルデブランド
忽那汐里
ロブ・ディレイニー
ジャック・ケシー
上映時間:120分
解説&感想(ネタバレあり)
『デッドプール2』はファミリー映画?
『デッドプール2』は、デッドプールの破天荒なキャラクターやセンス抜群のユーモアにさらに磨きをかけつつ、意外にも“家族”というテーマを真摯に描いた作品です。
物語は、デッドプール(ウェイド・ウィルソン)が最愛のヴァネッサを失うという衝撃的な事件から始まります。この悲劇がデッドプールを絶望へと突き落とし、物語の感情的な土台となります。
そんな中、デッドプールは新たな目的を見出します。それは、怒りと孤独に苛まれるミュータントの少年ラッセルを救うこと。彼との交流を通じて、デッドプールは“家族”の意味を見つけ出していくのです。
また、ケーブルが未来から現代にやってきた目的は、失った家族を取り戻すためであり、彼の存在もまた"家族"のドラマに深みを与えています。
オープニングではバイオレンスなアクションの中、「『デッドプール2』はファミリー映画だ」なんていうモノローグがあります。「いいファミリー映画は殺しの場面で始まる。『バンビ』、『ライオン・キング』、『ソウ・ザ・ファイナル』…。」ユーモアたっぷりのオープニングだと思って見ていましたが、これがラストで伏線回収されます。ラストシーンで"家族"を手に入れたデッドプール。「これはファミリー映画だって言っただろ?」という台詞には正直ちょっと感心しました。あんなにふざけていたのに、まさかこんなふうに締めてくれるなんて。
抜群のユーモアセンス
前作に続き、本作もユーモアのセンスがキレキレで大満足。挙げればきりがないほど終始クスクスさせられましたし、何度も爆笑させられました。特に、これからの活躍に期待したXフォースのメンバーが次々に予想外の形で絶命していくシーンは、ブラックながら最高でした。
また、ドミノの「運がいい」という能力を活かしたアクションもユニークで面白いです。こういうの意外と無かったなと一瞬思いましたが、なんとなく既視感も。そうだ、これってラッキーマンですよね。子供の頃、ゲラゲラ笑いながらギャグ漫画『とっても!ラッキーマン』を読んでいたのを思い出しました(笑)。
メタフィクションと映画ネタ
本作は前作に続き、メタフィクションや映画ネタも楽しいところです。
ウルヴァリンが真似してR指定映画作った(『LOGAN/ローガン』)とか、ジョシュ・ブローリン演じるケーブルのことを「サノス」と呼ぶ(本作と同じマーベルコミック原作のMCU作品でブローリンはサノスを演じた)とか、思わず笑ってしまいます。
エンディングでは、デッドプールが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』版のデッドプール(ファンから大不評)を射殺したり、『グリーン・ランタン』(批評家、観客ともに大不評)の出演が決まって喜ぶライアン・レイノルズを射殺したりと、レイノルズ自身の黒歴史を消そうとするネタに吹き出してしまいました。
他にも、『スター・ウォーズ』、『アナと雪の女王』、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、『ターミネーター』、『氷の微笑』など、ことあるごとに台詞の中に映画ネタが登場するなど、映画ファンとしては楽しい限りです。
忘れてはならないのが、タイトルバック。オープニングでヴァネッサが命を落とした悲劇を強調するかのようなしっとりした映像と音楽、抽象的で芸術的な映像表現は、007のタイトルバックのパロディですね。そこに前作同様のふざけたクレジット(「主演:共演者が目立つのを嫌がる誰かさん」)。これも笑ってしまいました。
X-MENとの繋がり
前作では、「恵まれし子らの学園」にX-MENのコロッサスとネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの2人しかいないのが違和感たっぷりでした。本作ではこの2人に加えて忽那汐里さん演じるユキオも登場。しかし、やっぱり他に人がいません(笑)。
いや、『X-MEN:アポカリプス』で結成されたX-MENのメンバーが申し訳程度に1カットだけカメオ出演していますが、台詞も無くてなんとも不自然。本作とは時系列も合わないし。X-MEN映画は作品間の整合性がだいたい適当なので、気にしない方がいいんでしょうけど…。
印象的な音楽
本作では、音楽も映画を盛り上げる重要な役割を果たしています。アクションを盛り上げる音楽は当然として、本作ではどちらかというとしっとりとした楽曲が、映画の感情的な側面を盛り上げているのが印象的です。
終盤、デッドプールがラッセルを庇うシーンで印象的なのはミュージカル『アニー』の「Tomorrow」。舞台や1999年のテレビ映画版でアニーを演じたアリシア・モートンのバージョンです。
そして個人的に大好きなのが、ウェイドが薄れゆく意識の中の世界でヴァネッサと再会するシーンで使用される、a-haの「Take On Me」。アコースティックバージョンを初めて聞きましたが、通常版とはがらりと印象の異なるしっとりとしたメロディーが感動的な瞬間を引き立てています。
驚きのカメオ出演
本作にはブラッド・ピットとマット・デイモンという大物俳優2人がカメオ出演しており、観客を驚かせます。と、言いたいところですが、2人が出演していることに気づいた人はどれくらいいるでしょうか?
ブラッド・ピットはXフォースのバニッシャー役。常に透明で言葉も発さない彼が、感電死する瞬間に実体が明らかになり、一瞬だけブラピの姿が映ります。カメオ出演の仕方としては最高ですね。本作の監督デヴィッド・リーチは『ファイト・クラブ』を始めとして、何度もブラピのスタントダブルを務めており、長年の信頼関係がある2人です。
マット・デイモンはケーブルに車を奪われる男の役で、ブラピに比べて長めに画面に映っているし台詞もあります。が、特殊メイクを施されていてまるで別人。これは言われても気づきません(笑)。完全にネタとしての出演ですね。
最後に
今回は映画『デッドプール』の解説&感想でした。デッドプールの破天荒なキャラクター、メタフィクションや映画ネタを含むセンス抜群のユーモアはそのままに、"家族"というテーマを真摯に描いており、前作以上に満足度の高い作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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