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映画『時をかける少女』感想 清々しい青春ファンタジー

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どうも、たきじです。

 

今回は、2006年公開の細田守監督作品、映画『時をかける少女』の感想です。本作は、筒井康隆による同名の小説を原作としつつも、原作の物語の約20年後を舞台としたオリジナルのストーリーとなっています。

 

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作品情報

タイトル:時をかける少女

製作年 :2006年

製作国 :日本

監督  :細田守

声の出演:仲里依紗
     石田卓也
     板倉光隆
     原沙知絵
     谷村美月
     垣内彩未
     関戸優希

上映時間:98分

感想(ネタバレあり)

タイムリープの能力を手に入れた真琴がタイムリープを繰り返す前半は、ドタバタした笑い甘酸っぱい青春ロマンスが中心。


真琴がタイムリープを繰り返す際の短いシーンの反復は面白いですね。カラオケを何周も楽しむくだりとか、千昭からの告白を避けようとするくだりとか。タイムリープの度にいちいち転げまわるのも笑ってしまいます。どんな体勢になっても絶対に下着は見えないのがまた笑えます。


千昭が自分を想っていることに戸惑った真琴が千昭を避けるようになるくだりはキュンとしてしまいます。これに限らず、誰が誰を好きでというのが交錯する青春全開の学園生活とか、抜き打ちテストとか、進路指導とか、私のようなおっさんにノスタルジーを感じさせます。


終盤に入り、千昭の「お前タイムリープしてね?」で、物語は急展開を迎えます。原作小説や過去の映像作品を未見だった私としては、千昭が未来から来た人間だったというのは意外性がありました。


でも千昭が遠い未来の人間なのだとしたら、千昭がやっているのはタイムリープじゃなくてタイムスリップじゃないのでしょうか?真琴がやっているタイムリープは、記憶をそのままに過去の自分に戻るイメージですよね?その辺がどういう設定なのかよく分かりませんでした。誰が教えてください(笑)。

 


さて、最後のタイムリープを経た"最後のターン"で、すべてがうまくいくように奔走するというのは、タイムリープものではよく目にします。

 

最後のターンを迎えた真琴は、千昭に思いを寄せる友梨に、自分も千昭が好きであることをはっきりと伝えます。また、功介には、果穂達を野球に誘うように伝えて果穂との仲を取り持つと共に自転車を使わないように伝えます。


そして、千昭との最後の別れ。

 

未来で待ってる。

 

すぐ行く。走っていく。

 

本作でも、"最後のターン"で綺麗にまとめられていて心地よいです。

 

さらに、真琴はラストシーンで言います。

 

私もさ、実はこれからやること決まったんだ

 

千昭が危険を犯してまで現代に現れたのは、未来では失われた絵を見るためでした。ここで真琴の言う"やること"は具体的には明示されませんが、おそらくはこの絵を未来に残すこと、この絵が失われるような未来にしないこと、そこにつながる何かであると推測できます。


進路が定まらず将来の見えていなかった真琴が見つけた"やること"。彼女の頭上に広がる青空、高く昇る入道雲の如く、清々しいラストでした。

 

最後に

今回は映画『時をかける少女』の感想でした。コメディとしての面白さ、青春ロマンスとしての甘酸っぱさ、SFファンタジーとしての楽しさ、アニメとしての表現の豊かさ、そうした要素がそれぞれにすばらしく、見所の多い作品。全編通して、細田守監督の映画センスの良さを感じる作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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