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映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』感想 "新しいスター・ウォーズ"に舵を切ったエピソード8

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どうも、たきじです。

 

今回は映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の感想です。スター・ウォーズ・シリーズとしては、1977〜83年に公開されたエピソード4〜6の三部作、1999〜2005年に公開されたエピソード1〜3の三部作に続く、第3の三部作の第二作で、エピソード8に当たります。

 

↓ 過去作はこちら

 

作品情報

タイトル:スター・ウォーズ/最後のジェダイ

原題  :Star Wars: The Last Jedi

製作年 :2017年

製作国 :アメリカ

監督  :ライアン・ジョンソン

出演  :マーク・ハミル

     キャリー・フィッシャー

     アダム・ドライバー

     デイジー・リドリー

     ジョン・ボイエガ

     オスカー・アイザック

  上映時間:152分

 

感想(ネタバレあり)

"新しいスター・ウォーズ"

前作はこれまでのスター・ウォーズらしさ満載で過去作の焼き直しのような部分も多い作品でしたが、本作は打って変わって"新しいスター・ウォーズ"に舵を切った印象。それを象徴するかのように、前作のハン・ソロに続いて本作ではルークが退場。自ずと、新シリーズのキャラクター達への世代交代が進みます。レイア役のキャリー・フィッシャーが本作の撮影後に亡くなったことで、次作ではさらに新キャラクターの比重が高まることになります。


物語はレイとカイロの2人にフォーカスされていきます。自らのルーツや、ダークサイドからの誘いの中で心を揺らしながら、ルークの元で訓練するレイと、ダークサイドに落ちながらも、心に迷いをかかえるカイロ・レン。そんな2人の心の動きが、ドラマとしての見せどころですが、これは今ひとつ描ききれていないような印象。レイは大した訓練せずに能力を覚醒させるし、カイロ・レンがスノークを葬り、レイを誘って銀河の支配をもくろむというのも唐突な印象です。


それはそうと、レイとカイロ・レンが空間を超えて交信していましたが、フォースってそんこともできたんですか?これ以外にも、宇宙空間に放り出されたレイアが艦内に戻ったり、ルークが幻覚の体でカイロ・レンと闘ったりといった今までにない描写が目立ちました。


私はSWシリーズに特別な思い入れはないので、新設定が突然出て来ようが構わないのですが、オールド・ファンの反発が目に浮かんで、見ていてソワソワしてしまいました(笑)


さて話を戻すと、新世代の物語に舵を切った新シリーズですが、ハン・ソロ、ルーク、スノークを葬り去り、旧世代(スノークをここに含めるのは相応しくないかもしれませんが)に引導を渡して新世代の物語を呼び込んだのはカイロ・レンということになります。


"敵キャラ"の立ち位置でありながらも、中心になって物語を動かしている彼に、シリーズとしてどうオチを付けるかが見ものです(それ次第でシリーズの評価は変わりそう)。未だに観られていない続編が、今更ながら楽しみになりました。


このシリーズを"スカイウォーカーの血筋"の物語とするならカイロ・レンはその中心になるでしょう。でもレイの両親はすでに亡くなっており、レイは何者でもなかったという事実は血筋の物語の否定にも感じられます。続編のサブタイトルは『スカイウォーカーの夜明け』。うーん…。

 

興奮のアドベンチャー

艦隊や戦闘機による宇宙空間での闘い、そしてライトセイバーによる殺陣が、アドベンチャー映画としてのスター・ウォーズの見どころです。その点において、本作はなかなかにレベルの高い作品だと思うのです。


冒頭、ファースト・オーダーの軍艦ドレッドノートとの闘いでは、いきなり緊迫感のあるアクションが繰り広げられますし、中盤のカジノの街からの逃走劇も手に汗握るアクションでした。


終盤では、クライマックスが何度あるのかというような畳み掛けで興奮の連続。フィン達による敵艦への潜入と脱出劇、レジスタンスとファースト・オーダーの宇宙での戦闘、レイとカイロ・レン、それにスノークの護衛の闘い、3つの場所での闘いをクロスカッティングで描く緊張感はスター・ウォーズの醍醐味です。


そして最後は、塩に覆われた惑星での最終決戦。レジスタンスの必死の抵抗の後、上述のようにルーク(実は幻覚)の登場によりストーリーが盛り上がったところでのアクションに興奮は最高潮。雪のように積もった塩の下に赤い地表という舞台設定とか、レイの乗ったミレニアム・ファルコンが登場する時に先に地面を横切る影だけを見せるとか、なかなか憎い演出でした。

 

キャラクターと俳優

新シリーズの主要キャラクターである、レイ(デイジー・リドリー)、カイロ・レン(アダム・ドライバー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)らは、それぞれ精一杯演じられていて悪くはないですが、エピソード4〜6におけるハリソン・フォードや、エピソード1〜3におけるユアン・マクレガーのようなスター性は感じられません。


カイロ・レンは相変わらずヒステリックに暴れていて青臭さが拭いきれません。ベイダーに憧れている彼の、"形から入った感"満載のマスクに対して、スノークから「馬鹿げたマスクを外せ」みたいに言われているのには笑ってしまいました。まさかスノークが私の思っていたことを代弁してくれるとは(笑)


一方のスノークは、前作ではホログラムで巨大な体で登場しましたが、本作で実体で登場してみると普通サイズ。偉そうにしていますが、サイズではったりをかますあたり、まだまだ小物ですね(笑)。ラスボス感を出していた割にすぐ死んじゃうし…。結構長生きしてそうな面構えですが、エピソード4〜6の頃はどこにいたんでしょうね?


本作でフィーチャーされたルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、できればもっと痩せていて欲しかったです。結構絞ったみたいですが、それでもふくよかな印象です。やはりジェダイ・マスターの貫禄や、世捨て人という状況を考えればもっと痩せている方がしっくり来ます。ちょうどエピソード4のオビ=ワン(アレック・ギネス)のように。


劇中、ルークが変な生物の乳を搾るシーンや、大きな魚を獲るシーンなど、ストーリー上どうでもいいシーンがありました。「ルークは食べ物には困っていないから、ふくよかな体型で当然!」みたいな、エクスキューズに思えて、少し笑ってしまいました。


そんなルークですが、第一作(エピソード4)からのお馴染みのメロディーが流れる中、彼の故郷タトゥイーンを思わせる2つの太陽を見つめながら力尽きる最期は、とても格好良かったです。


BB-8の活躍は楽しいですが、反面、R2-D2がすっかり過去の人になっているのは寂しいです。とは言え、本作では、非協力的なルークを説得する重要な役回りではあります。第一作の時のレイアのホログラム映し出すところはほろりとしました。


そして本作では、霊体としてヨーダが登場!しかもエピソード2や3の時のようなCGではなくパペットではないですか!ヨーダとルークが語らうというのはなかなか感慨深いです。


コードブレーカーのDJ(ベニチオ・デル・トロ)は、ただ者じゃない雰囲気を醸し出していて、もっとストーリーに絡んで来そうだったので、思い返すと「あれで終わりかい!」ってなりました(笑)。ベニチオ・デル・トロは本作のキャストの中では一番と言っていいくらいのビッグネームであるだけに、拍子抜けしてしまいました。


本作で貧乏くじを引いてしまったのはローズ・ティコ役のケリー・マリー・トラン。ローズは本作の新キャラクターとして登場しましたが、本作公開時、トランがSNSなどでかなりの誹謗中傷を受けたことが話題となりました。


そこそこ出番が多い割にあまり活躍せず、やや鼻につくキャラクターということが根本にあり、彼女のアジア系という人種や、美形タイプではない容姿に対して、行き過ぎたポリティカル・コレクトネスに疲れた人々の不満が爆発した形でしょうか。


戦闘機で敵に対して特攻しようとするフィンに対し、戦闘機で体当たりして静止したローズが、「愛する者を守るの」的なことを言ってフィンにキスし、ガクッと意識を失うシーンでは、私も正直ポカーンとしました(笑)。新キャラクターを出すよりも、もう少し時間を取ってレイとカイロ・レンの内面を描けよとも思いました。でも、それで彼女を責めようなどとは思わないし、個人に対して誹謗中傷するような人の気持ちはさっぱり分かりません。

 

最後に

今回は映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の感想でした。賛否両論ある作品のようですが、アドベンチャー映画としての楽しさ満載で、私はとても楽しめました。

 

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