どうも、たきじです。
今回は映画『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
原題 :The BFG
製作年 :2016年
製作国 :アメリカ
監督 :スティーヴン・スピルバーグ
出演 :マーク・ライランス
ルビー・バーンヒル
ペネロープ・ウィルトン
ジェマイン・クレメント
レベッカ・ホール
レイフ・スポール
ビル・ヘイダー
上映時間:117分
解説&感想(ネタバレあり)
本作は映画『ジャイアント・ピーチ』や『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールの『オ・ヤサシ巨人BFG』をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した作品です。人気の児童文学作家の作品とあって、童話的なファンタジー要素はとても魅力的です。夢を物質的に表現するとか、丘を越えた先の別世界の描写とか、水面から裏側の世界に飛び込む描写とか、イマジネーションに満ちた表現が満載でした。
一方で、ドラマ要素はあまり深みがなく、大人には少し物足りないかもしれません。児童養護施設に暮らす孤独な少女ソフィーを主人公に据え、孤独な巨人BFGとの交流を描くとなると、いくらでもドラマを描きこめそうな気がしますが、本作では両者の感情が深堀りされることはありません。結果、童話の域を出ていない印象でした。
また、終盤の展開に盛り上がりが欠けるのも本作の欠点でしょう。バッキンガム宮殿に忍び込むあたりからは物語がクライマックスに向けて進んでいく重要な局面。にもかかわらず、宮殿のシークエンスはずいぶんと間延びしています。映画の序盤かと疑ってしまうようなゆったりとしたテンポです。シークエンスそれ自体はユーモラスで楽しい場面なんですけどね。
それに、ここから物語の結末まで、ピンチというピンチがありません。とんとん拍子で物事が順調に進むので、大きな盛り上がりや意外性がないまま映画が終わってしまいました。エピローグにしても、特段の驚きや感動はありませんでした。個人的には、「ソフィーが施設で目覚めると、全部夢だった」という、夢オチでも良かったくらいです(笑)。
さて、本作は実写映像をベースとして、モーションキャプチャーによって巨人たちをCGで描くという表現が用いられています。巨人たち、特にBFGの表情は非常にリアルで、役者の演技がしっかり反映されているのが十分に感じられます。一方で、巨人たちの人間離れした動きはいかにもアニメ的に表現されていて、実写の中では少し浮いて感じられました。
最後に
今回は映画『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の解説&感想でした。ファンタジー要素は魅力的に描かれており、心温まる童話ではありますが、ドラマ要素にあまり深みがなく、やや刺激の足りない作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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