今回は、池袋駅西口のステーキダイニング「多喜」さんに伺いました。池袋のロサ会館の隣の立地でしたが、私が訪問して間もなく移転してしまったので、現在は大塚にあります。
店舗情報
レビュー
平日のお昼時に予約して伺いましたが、他に客は1組でした。円形に鉄板と座席が並んでいて、円の内側から目の前でシェフが調理してくれるスタイルです。おしゃれな内装、落ち着いた照明で、大人の空間という雰囲気です。
入店して案内された席に座ります。荷物は空いた椅子に置くことができ、ウェイターがクロスを被せて下さいます。
ランチのコースは、ステーキランチ、ハンバーグランチ、肉料理控えめで魚料理も入ったレディースランチ(ここまで¥4050)、そしてフォアグラの付いたスペシャルランチ(¥5800)の4種。ここから、スペシャルランチを選択しました。
ドリンクはワインにしようかと考えていましたが、グラスワイン¥1200という値段に臆してしまい、エビスビール(¥650)にしました(笑)。ちなみに、ドリンク注文なしなら水がいただけますのでご安心を。
ウェイター1名とシェフ1名が担当についていただけます。ウェイターは程よい距離で待機していて呼べばすぐに対応していただけます。シェフは、調理や料理の説明は丁寧ですが、不要な時は席を外しています。鉄板焼きのライブ感を楽しみつつ、プライベートな会話も楽しみたい私にはちょうどいい距離感でした。
ウェイターにエプロンを付けていただき、料理の提供が始まります。
まずはサラダ。レタスベースのシンプルなサラダですが、甘みと酸味の効いたドレッシングが美味しいです。
季節のサラダ
アミューズは牛肉のしぐれ煮。一口で上質なお肉と分かる柔らかな食感が絶品。
牛肉のしぐれ煮
スープはコンソメスープ。当たり前ですが、固形のコンソメを溶いたスープとは違います(それはそれで美味しいですけどね)。お肉や野菜の旨味がしっかり抽出された上品な出汁です。
コンソメスープ
そしていよいよ、目の前の鉄板での調理が始まります。フォアグラに塩胡椒と小麦粉をまぶして焼く。大根と合わせて、ソースを絡める。シンプルながら、その調理の手際の良さには見惚れてしまいます。
やがてフォアグラの鉄板焼きが出来上がり。フォアグラのとろける食感と濃厚な旨味。それを全く邪魔せずに引き立てるバルサミコ酢のソース。絶妙です。
フォアグラの鉄板焼き
次にステーキ。焼き加減はミディアムレアで注文。お肉と付け合わせの野菜が焼かれていきます。鉄板焼きというのは、目でも耳でも鼻でも楽しめる贅沢な料理であることを実感します。
平べったいパンの上に、一口大にカットされたステーキが乗せられ、付け合わせとしてガーリックチップ、小松菜、もやし、バリ島の岩塩を添えて料理が提供されました。
サーロインステーキ
岩塩の他、トマトのチリソース、醤油ベースにリンゴとアーモンドを加えたソースでいただくことができます。
ステーキのお肉は上質な黒毛和牛のサーロイン。外側の焼けた部分の旨味と、内側のレアな部分の滑らかな食感が絶妙に絡み合います。いい肉でこそレアな焼き加減の美味しさが堪能できるのだと改めて感じました。
最後にはステーキの下に敷いていたパンで、ステーキとガーリックチップをくるんで、チリソースでいただきます。これがまた絶品!肉汁が染みたパンにガーリックの風味とチリソースのピリ辛が加わり、より一層肉の美味しさが引き立って感じられます。
パンでくるむとまた絶品!
次にご飯もの。ガーリックライス、オムライス、洋風茶漬けの3つから選択できます。
私はガーリックライス、同伴者は洋風茶漬けにしました。
ガーリックライスは、鉄板で炒めたライスに、細かいみじん切りにして焦がしたガーリックと、シラスや大葉を混ぜ込んで仕上げたもの。調理中からガーリックのいい香りが漂い、ここへきて食欲を刺激してきます。
シラスと大葉が効いて和風の仕上がりで大変美味。味噌汁と漬物が付くのも納得です。なめこの味噌汁も出汁が効いて美味しいです。
ガーリックライス
ちなみに、洋風茶漬けは、牛すじや鶏ガラの出汁に、鉄板で炒めたライスを投入したもの。
洋風茶漬け
オムライスは隣の客が注文していたので調理だけ見ることができましたが、鉄板で仕上げた卵をライスに乗せるシェフの技は必見です。
最後はデザートとコーヒーor紅茶。
デザートはキャラメルプリン。ホットコーヒーと共にいただきました。タルトのところにはナッツが入っています。付け合わせの凍ったラズベリーにオレンジと共にさっぱりと。
キャラメルプリン
最後にウェイターを呼んでお会計。スペシャルランチ×2、エビスビール、サービス料10%で¥13,475(税込)。ディナーよりはかなりリーズナブルに美味しい料理をいただけたのではないかな?
ゆっくりと贅沢なランチを堪能できました。