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映画『プレデターズ』解説&感想 プレデター好きなら楽しめる第3作

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どうも、たきじです。

 

今回は2010年公開のアメリカ映画『プレデターズ』の解説&感想です。プレデター・シリーズとしては『プレデター2』に続く第3作です。

 

 

↓ 前作の解説&感想はこちら

 

作品情報

タイトル:プレデターズ

原題  :Predators

製作年 :2010年

製作国 :アメリカ

監督  :ニムロッド・アーントル

出演  :エイドリアン・ブロディ
     アリシー・ブラガ
     トファー・グレイス
     ダニー・トレホ
     オレッグ・タクタロフ
     ルイ・オザワ
     ウォルトン・ゴギンズ
     マハーシャラルハズバズ・アリ
     ローレンス・フィッシュバーン
     ブライアン・スティール

上映時間:107分

 

解説&感想(ネタバレあり)

説明を省いた導入とテンポの良さ

本作でまず好印象なのは、説明を極力排した導入です。登場人物たちは理由も分からぬまま空中に放り出され、観客も彼らと同じ立場で状況を把握していくことになります。謎の多いままで物語が進行していくので、自然と映画に引き込まれていきます。

 

主人公ロイスがやや状況の飲み込みが良すぎる印象もありますが、その分、早々にシチュエーションが固まり、あとはひたすらテンポ良く物語が進んでいく点は好印象です。

 

多国籍キャラクターとその限界

集められたメンバーは、兵士、傭兵、犯罪者など、人を殺した経験を持つ者たちです。バラエティ豊かなキャラクター配置は、本作の分かりやすい魅力のひとつと言えます。

 

一方で、ヤクザのハンゾーだけがやや浮いて感じられました。軍人ではなくヤクザだからというのは分かりますが、1人だけ異質なスーツ姿で登場し、革靴を脱いで裸足に。そしてほとんどしゃべらない。そのミステリアスなキャラ付けは、昔ながらの「記号的な東洋人」の描写に感じられました。

 

ジャングルという舞台

舞台がジャングルであることは、明らかに第1作を意識しています。ただし、第1作が「正体不明の何かに狩られる恐怖」を軸にしていたのに対し、本作では観客がすでにプレデターの存在についてある程度知っていますから、恐怖を感じるというよりも、サバイバルゲームを見ているのに近い印象を受けました。

 

謎に包まれた状況の中で物語が進む前半は引き込まれますが、状況が見えてくるにつれて緊張感はやや薄れていきます。

 

キャラクター退場の作為性

第1作と同様、本作でも登場人物は一人ずつ減っていきます。第1作では、1人ずつ犠牲になっていくことが恐怖を高めつつ、主人公だけが残っていく過程がクライマックスへの盛り上がりにつながっていました。

 

一方、本作はその過程がどこかイベント的で軽薄な印象です。

 

①ロシア人兵士ニコライが医者エドウィンを助けて自爆する。

②死刑囚スタンズが自身を犠牲に仲間を逃がす。

③ハンゾーが日本刀でプレデターに一騎打ちを挑み、相打ちになる。

 

①はニコライがエドウィンに助けられるという(取ってつけたような)伏線があったので、まだ納得できる部分はあります。②や③は2人が盾となって仲間を逃がすという行動になんの脈絡もなく、あまりに唐突です。

 

見せ場としては分かりやすいものの、キャラクターの内面から自然に導かれた行動というより、どうしても作為的に感じられました。

 

プレデターが複数いることの功罪

タイトル通り、本作最大の独自要素はプレデターが複数存在する点です。設定としては興味深い一方、一体一体の恐怖は薄まってしまったように感じました。

 

エイリアン・シリーズにおける『エイリアン2』(原題は『Aliens』)も同様の構図ですが、同作は数が多いという特色を活かした演出(多量のエイリアンに囲まれた中での戦闘や、"ラスボス"としてのクイーンの登場など)が冴えていました。一方、本作は、複数の存在を十分に活かしきれておらず、デメリットだけが目立ってしまいました。

 

終盤の見どころと不満

終盤では、プレデター同士の戦い、宇宙船の爆破、医者の意外な正体など、ひねりの効いた展開が続き、エンターテインメント性は高いです。最終的に1対1の構図へと収束していく流れは、なんだかんだ言って、それなりに高揚させてくれます。

 

もっとも、ロイスが戦いの準備をしている間、プレデターはどこへ行っていたのか、という細かい疑問は残りますが。第1作では、準備する主人公と獲物のドクロを愛でるプレデターのクロスカッティングが印象的だっただけに、この間のプレデターの"放置"はご都合主義的にも感じられて不満が残りました。

 

また、生き残った人間たちは惑星に残されたまま物語は終わります。プレデターたちは倒したが地球には帰れない。ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない、中途半端な幕切れは、余韻というよりもモヤモヤの残るものでした。

 

最後に

今回は映画『プレデターズ』の解説&感想でした。本作は、特別に優れた作品ではありませんし、第1作のような緊張感や恐怖を期待すると物足りなさは残ります。しかし、前作以上にプレデターの新たな側面を楽しめる作品になっているので、シリーズに興味がある方であれば、それなりに楽しめる作品ではないでしょうか。

 

個人的な満足度:7/10

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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