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映画『マーベルズ』酷評レビュー MCU史上最低?本作がつまらない5つの理由

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どうも、たきじです。

 

今回は2023年公開のアメリカ映画『マーベルズ』のレビューです。キャプテン・マーベル・シリーズとしては『キャプテン・マーベル』に続く第2作、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に続く第33作にあたります。

 

 

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↓ MCU前作の解説&感想はこちら

 

作品情報

タイトル:マーベルズ

原題  :The Marvels

製作年 :2023年

製作国 :アメリカ

監督  :ニア・ダコスタ

出演  :ブリー・ラーソン
     テヨナ・パリス
     イマン・ヴェラーニ
     ザウイ・アシュトン
     ゲイリー・ルイス
     パク・ソジュン
     ゼノビア・シュロフ
     モハン・カプール
     サーガル・シェイク
     サミュエル・L・ジャクソン

上映時間:105分

 

酷評レビュー(本作がつまらない5つの理由)

『マーベルズ』は、MCU作品としてはもちろん、一本の映画として見ても完成度が低く、MCUの失速を象徴するような作品です。今回は割り切って酷評させていただきますので、本作が好きな方は別の記事へどうぞ(笑)。

 

①テレビシリーズへの依存

本作は『ワンダヴィジョン』と『ミズ・マーベル』という2つのドラマシリーズを視聴済みであることが前提となっており、それを見ていない観客にはキャラクターの背景が十分に伝わりません。前作『キャプテン・マーベル』を見ておくのは当然としても、テレビシリーズの視聴まで要求される構造はさすがにどうなのか。

 

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でも『ワンダヴィジョン』を観ていないと本質的な部分を理解できない構造でしたが、本作はテレビシリーズを観ていないと、そもそも「ミズ・マーベルって誰?」ってレベル。誰かよく分からないキャラクターが突然主人公ヅラして登場するという、置いてけぼり感が強い構造になっています。

 

テレビシリーズの視聴前提というところに目を瞑ったとしても、テレビ作品のキャラがメインに入り込んで来るというのは、劇場用映画としての格を下げてしまっているように感じます。スケール感のあるキャプテン・マーベルの物語がテレビスケールに矮小化されてしまっているのです。

 

②アイデア倒れの「入れ替わり」設定

本作はキャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)を中心として、モニカ・ランボー、カマラ・カーン(ミズ・マーベル)を含む3人が主人公。この3人が「能力発動によって互いの位置が入れ替わる」という設定は、確かにユニークではあります。

 

しかし、入れ替わりが起こるたびにアクションが分断され、テンポが崩壊してしまうのが大きな弱点。キャプテン・マーベルの気持ちの良いアクションが見たいのに、入れ替わりギミックが邪魔をしてしまい、爽快感が得られません。アイデア先行で、映画としての組み立てがまったくできていません。

 

モニカとカマラを主人公に加え、この「入れ替わり」をアクションの主軸に据えた時点で、本作の失敗は決まっていたと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

③ダイジェストのように処理される薄いドラマ

3人が織りなすドラマは驚くほど描写が浅く、脚本が適当に書かれたようにすら感じてしまいます。

 

例えば、モニカがキャロルとギクシャクしている理由として「すぐ戻るという言葉を信じていたのに」ということが語られます。指パッチンからの復帰時に独りだったという事情を踏まえても、それで彼女を恨むというのはあまりに説得力がなく、ドラマ設定として非常に雑です。

 

また、キャロルの「殺戮者と呼ばれている状態の自分を見せたくなかった」という理由も強引さを感じます。しかも、これというドラマも描かれず2人はなんとなく和解します。

 

彼女たちが記憶辿る装置を使うシーンでも、モニカがキャロルに憤る場面がありますが、カマラがモニカを抱きしめるくだりを通じて、モニカの怒りはあっさり解消されます。

 

これらのシーンは、キャラクターの感情がダイジェストのように処理され、成長も葛藤も描けていません。結果として、観客が物語に入り込む余地がほとんどありません。

 

ドラマが薄く、感情的な積み上げが無いと、アクションシーンでも気持ちが乗りません。キャラクターへの感情移入も、物語の必然性も薄いため、ただ出来事が起きているのを眺めているような状態に陥ってしまいました。

 

④唐突なコミカル演出で乱れるトーン

中盤、「入れ替わり」に対処するために3人が訓練をするシーンが描かれますが、このモンタージュがやけにコミカルな軽いタッチで、どうにも違和感が残ります。これはまだ許容範囲だとしても、その後に登場する、人々がミュージカルのように会話する惑星のくだりはあまりに酷いです。

 

単純につまらないのもありますが、唐突にコメディ映画のようなノリになるのが作品のトーンを完全に壊しています。MCU作品でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのように元々コメディタッチの作品なら分かるのですが、前作や本作は、そこまでのコメディタッチではありませんからね。

 

このくだりではストーリーの進行が中断し、完全にブツ切れになるのも問題です。こんな寄り道をするくらいなら、他に描くべきものはたくさんあったはず。本作のような短尺の映画でこれは、時間の無駄と言わざるを得ません。

 

⑤希薄なクロスオーバー

他作品とのクロスオーバーは、MCU作品の魅力の一つ。しかし、本編中のクロスオーバーはヴァルキリーがワンシーンだけ登場する程度で少し寂しいです。まあ、これについては本作に限った話ではないのですけどね。

 

一応、エピローグではケイト・ビショップが登場したり、X-MENへの繋がりが示唆されたりと、クロスオーバー要素は設けられています。しかし、ケイトはやはりテレビシリーズ『ホークアイ』を観ていないと分かりません。

 

カマラがケイトをスカウトするというのは、MCU初期で見たような構図ですね。しかしあの頃のようなワクワクはありません。今後、若手がチームを作っていく展開を構想しているのでしょうが、お願いなのでテレビシリーズの方々はテレビでやってください(笑)。

 

最後に

まとめると、本作がつまらない理由は以下の5点。

  • テレビシリーズを観ていないと理解できない構造やスケールの矮小化
  • 入れ替わりのギミックによるアクションの阻害
  • キャラクターの感情がダイジェストかのように処理されるドラマ性の薄さ
  • 作品のトーンを壊すコミカル演出
  • クロスオーバーが弱くMCUらしさが希薄

 

総合的に見て、MCU作品の中でも最低レベルの完成度だったと言わざるを得ません。MCUの行く末に不安を覚える作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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