どうも、たきじです。
今回は2012年公開のアメリカ映画『アメイジング・スパイダーマン』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:アメイジング・スパイダーマン
原題 :The Amazing Spider-Man
製作年 :2012年
製作国 :アメリカ
監督 :マーク・ウェブ
出演 :アンドリュー・ガーフィールド
エマ・ストーン
リス・エヴァンス
デニス・リアリー
マーティン・シーン
サリー・フィールド
イルファーン・カーン
キャンベル・スコット
エンベス・デイヴィッツ
クリス・ジルカ
上映時間:136分
解説&感想(ネタバレあり)
1962年にマーベル・コミックスに登場して以来、テレビ、映画、アニメと、様々なメディアで人気を博してきたスパイダーマン。実写での映像化としては、アメリカの「The Amazing Spider-Man」(1977〜1979年)や、日本の「スパイダーマン」(1978〜1979年)といったTVシリーズを経て、2002年にサム・ライミ監督によって待望の映画化がなされました。
そして、サム・ライミ監督による『スパイダーマン』3部作(2002〜2007年)の後、リブートされたのが本作。実写映画として2度目のシリーズ化ということになります。
ライミ版の3部作は、ピーターの内面を丁寧に掘り下げて描き、青春映画のような側面も重視したシリーズでした。一方、本作は全体的にややダークでシリアスなトーンで描かれます。ピーターを中心として、亡くなった両親、ベンおじさん、メイおばさん、グウェン、グウェンの父ステイシー警部、コナーズ博士といった登場人物との間のドラマを掘り下げています。
中でもステイシー警部とのドラマは本作の感情的な核とも言える部分です。命をかけてスパイダーマンを助け、命を落とすステイシー警部。グウェンを巻き込むなという彼の最期の言葉。それを受けて、ピーターはグウェンと距離を置こうとします。こうした苦悩を体現するアンドリュー・ガーフィールドの演技は非常に繊細で、本作の見どころの一つとなっています。
ガーフィールドの演じるピーター・パーカーは、ライミ版のピーターとはまた違ったピーター像をしっかりと構築しています。ライミ版のピーターは内向的な雰囲気ですが、本作のピーターはちょっとヤンチャで反抗的な雰囲気がありますね。割とあっさりグウェンと恋人になるし、やたらキスするし(笑)。
本作のヴィランはコナーズ博士が変異して誕生するリザード。コナーズ博士はライミ版の3部作にも登場していて、リザードの登場も予期されたものの結局登場しませんでしたから、本作で満を持しての登場です。徐々に変異していく過程や、次第に人間性を失っていく描写は、ホラー映画のような恐ろしさと同時に切なさを感じさせます。
さて、アクションシーンの表現はライミ版より時代が進んだ分、迫力を増しています。スパイダーマンの俊敏な動きや糸を駆使した戦闘が、細かいカッティングでかっこよく描かれています。時折挿入されるスパイダーマン目線のショットもいい感じですね。観客をスパイダーマンと一体化させるうまい演出です。
怪我をしたスパイダーマンがオズコープ社へ移動するのを助けるために、建設現場の人たちがクレーンを融通するくだりは感動的なシーンではあるのですが、なんかちょっと小っ恥ずかしさを感じるのは私だけでしょうか。
スパイダーマンが助けた子供の父親が現場監督的な人だったとか、スパイダーマンがやろうとしていることをあっさり把握するとか、避難指示が出ている中でみんなあっさり言うこと聞くとか、ご都合主義が目立つからかもしれません。
スパイダーマンの生みの親スタン・リーは本作でもしっかりカメオ出演。ヘッドホンをして音楽を聴いていて、背後でスパイダーマンとリザードが激闘を繰り広げているのにまったく気づかないという、ユーモアたっぷりのシーンでした。
最後に
今回は映画『アメイジング・スパイダーマン』の解説&感想でした。ライミ版とはまた違った方向性で描かれた新しいスパイダーマン像や、より進化したアクションが楽しめる一作です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
多趣味を活かしていろいろ発信しておりますので、興味のあるカテゴリーがございましたら他の記事ものぞいていただけると嬉しいです!
はてなブログの方は、読者登録もお願いします!
↓ 次作の解説&感想はこちら
↓ 他の映画の解説&感想もぜひご覧ください!
----この映画が好きな人におすすめ----
↓ サム・ライミ監督版スパイダーマン・シリーズ第1作
↓ バットマンの傑作シリーズ第1作