どうも、たきじです。
今回は2002年公開のアメリカ映画『スパイダーマン』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:スパイダーマン
原題 :Spider-Man
製作年 :2002年
製作国 :アメリカ
監督 :サム・ライミ
出演 :トビー・マグワイア
ウィレム・デフォー
キルスティン・ダンスト
ジェームズ・フランコ
クリフ・ロバートソン
ローズマリー・ハリス
J・K・シモンズ
ジョー・マンガニエロ
上映時間:121分
解説&感想(ネタバレあり)
スパイダーマン待望の映画化
1962年にマーベル・コミックスに登場して以来、テレビ、映画、アニメと、様々なメディアで人気を博してきたスパイダーマン。実写での映像化としては、本作以前にも、アメリカの「The Amazing Spider-Man」(1977〜1979年)や、日本の「スパイダーマン」(1978〜1979年)がありますが、いずれもTVシリーズ。映画版としての製作は本作が初めてということになります(1977〜1981年に公開されたアメリカ映画は前述のTVシリーズの一部の回を劇場公開したもの)。
過去の映像作品が製作されたのは70年代ですから、まだまだ映像表現の技術的な制約が大きかった時代。CGを始めとする技術が発展し、ようやく本来描くべきスパイダーマンのアクションを表現できるようになった上での映画化ですから、その意味でも待望の作品であったと言えます。
今改めて見返すと、技術のレベルは現在と比べるとまだ未熟(特に感じるのはCG合成が背景に馴染みきっていない点)ですが、それでもスパイダーマンの軽快なアクションが見事に表現されています。スパイダーマンの映像化に成功した作品であると、声を大にして言いたいです。
スパイダーマンの誕生と活躍、そして苦悩
ストーリーもそつなくまとめられています。スパイダーマンの誕生がしっかりと描かれ、その活躍ぶり、"親愛なる隣人"になっていく様も存分に描かれています。
敵に提示された二者択一、すなわちロープウェイに乗った子供達か、愛するMJのどちらを救うかという選択に対し、両方を救おうと奮闘する姿。そして、彼を応援するニューヨーク市民から助けられる姿は、スパイダーマンのヒーロー像をよく表しています。
また、『スパイダーマン』に欠かせないのがピーター・パーカーの苦悩。まだ未熟な若者が、特別な力を背負う。自分の過ちによって愛するベンおじさんを殺されてしまう。そんな過酷な状況にありながら、それを相談できる人はいない。そんな苦悩もしっかりと描かれています。
親友ハリーからはスパイダーマンが父を殺したと恨まれ、愛する人を危険に晒したくないとの思いからMJの気持ちは受け止められない。ある意味、ヒーロー映画らしからぬヘビーな結末です。ではあるものの、ベンおじさんの遺した言葉「With great power comes great responsibility.(大いなる力には大いなる責任が伴う)」を胸に秘めたピーターの強い決意が感じられる結末でした。
俳優陣について
主演のトビー・マグワイアは悩めるヒーロー、スパイダーマン=ピーター・パーカーを好演。世代の関係もあるものの、私の中ではいまだにピーター・パーカーと言えばトビー・マグワイアです。
MJ役のキルスティン・ダンストは、公開当時、日本では結構批判的な人が多かった印象です。主にルックス的な理由で。今見ると何の違和感もありませんけどね。アメリカでは人気女優でしたが、日本人受けしないタイプなんでしょう。そう言えば、同時期にアメリカのトップスターだったリース・ウィザースプーンなんかも日本ではそこまで人気ではありませんでしたね。
本作のヴィラン、グリーン・ゴブリン=ノーマン・オズボーンを演じたウィレム・デフォーはさすがの存在感。ただ、素顔を晒しているノーマン・オズボーンの時の方が魅力的。グリーン・ゴブリン自体にはそんなに魅力を感じないのは惜しいところです。
最後に
今回は映画『スパイダーマン』の解説&感想でした。スパイダーマンを見事に映像化すると共に、スパイダーマンのヒーロー像や苦悩をしっかり描きこんだ作品です。
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