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映画『シービスケット』解説&感想 名馬に巡り合わされた者たちのドラマ

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どうも、たきじです。

 

今回は2003年公開のアメリカ映画『シービスケット』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:シービスケット

原題  :Seabiscuit

製作年 :2003年

製作国 :アメリカ

監督  :ゲイリー・ロス

出演  :トビー・マグワイア
     ジェフ・ブリッジス
     クリス・クーパー
     エリザベス・バンクス    
     ゲイリー・スティーヴンス
     ウィリアム・H・メイシー

上映時間:141分

 

解説&感想(ネタバレあり)

傷ついた者たちの再生

映画『シービスケット』は、1930年代に活躍した実在の競走馬シービスケットと、その周囲の人々の再生を描いた感動作です。

 

物語の始まりは20世紀初頭。物語の背景には、自動車産業の発展世界恐慌という二つの大きな社会的要素があります。この時代の波に翻弄されるのが、以下の3人です。

 

自転車の修理工のハワード(ジェフ・ブリッジス)はやがて自動車に目をつけ、自動車販売の事業を成功させます。しかし、皮肉にも自動車事故により一人息子を失い、深い喪失感を抱えます。

 

スミス(クリス・クーパー)は野良馬を捕まえて馴らしていましたが、自動車の普及により馬の需要は減少。野には鉄線が引かれ、自動車のための道路により分断されます。そんな時代の流れの中で、スミスは居場所を失います。

 

ポラード(トビー・マグワイア)は、裕福な家庭に生まれながらも、少年期に発生した世界恐慌により家を失い、親元を離れ騎手として厩舎に入れられます。騎手としてなかなか芽が出ず、小遣い稼ぎで出場していたボクシングの試合で負傷し、片目の視力を失います。

 

映画は、それぞれに挫折や苦難に直面する3人を、流れるようなテンポで描写していきます。

 

シービスケットとの出会い

そして、満を持して登場するのが競走馬・シービスケットです。小柄な体格であるが故に厩舎から見捨てられ、過剰に厳しく調教され気性は荒くなり、やがては安価で売りに出された馬。そんな彼が、馬主となったハワード、調教師となったスミス、主戦騎手となったポラードと出会い、次第にその潜在能力を開花させます。

 

本作では、シービスケットの活躍と同時に、3人の再生が描かれます。中でも、ドラマの中心となるのはポラードです。負傷により騎乗できなくなったポラードは、親友のウルフ騎手にシービスケットを託します。シービスケットの活躍を喜びつつも、騎乗できないもどかしさ。そして復帰を目指していた大一番のレースにも、ハワードはウルフに騎乗させるつもりであることを知り、ポラードは憤ります。

 

みんながポラードの復活を願う中、かつて息子を失ったハワードだからこそ、息子のように思うポラードの身を案じて騎乗させることをためらう。複雑な感情が交錯する、映画の大きな見どころです。亡き息子の遺品である、小さな球を穴に入れるゲームが、小道具の演出としてよく効いています。

 

時代の希望の象徴

シービスケットは、恵まれない環境から這い上がり、成功を収める姿が多くの人々に希望を与えました。この時代に挫折や苦難に直面し、シービスケットとの出会いによって再生したのは、本作で描かれた3人だけではないでしょう。

 

骨折して殺されようとしている競走馬を引き取ったスミスの台詞、「命ひとつを見捨てるもんじゃない。少しケガをしたくらいで」。怪我をした馬が、この時代の挫折した人々と重なります。

 

彼らはそれぞれの想いをシービスケットに託し、自分を重ねてシービスケットに声援を送ったのではないでしょうか。かつて日本でも、地方競馬から中央競馬に挑戦し、強豪馬に打ち勝っていくハイセイコーやオグリキャップが競馬ファンの枠を超えて人気を博しましたが、アメリカにおいてシービスケットがそうした存在であったことは容易に想像できます。

 

乗馬シーンの映像表現

本作は乗馬シーンの映像も見どころの一つ。ポラードがシービスケットを乗りこなし、自然の中を駆け抜けるシーンは、紅葉の美しさも相まって、爽快感たっぷりです。

 

また、レースシーンでは、カメラがコース内に入り、普段の競馬中継では見られない迫力を体感できます。特にウォーアドミラルとのマッチレースや、クライマックスのサンタアニタ・ハンデは、ストーリーの盛り上がりも重なり、大興奮のシーンになっています。

 

まあ、競馬を知る者からすれば、サンタアニタ・ハンデでのレース展開は作為的というか、演出が過ぎるように感じてしまうところではありますが…。

 

実力あるキャストたち

主演の3人、トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパーは、それぞれが役柄に深みを与え、物語にリアリティをもたらしています。また、脇役ながら競馬実況アナウンサーをウィリアム・H・メイシーが軽妙に演じていて、ユーモア溢れるキャラクターがいい味付けになっています。

 

個人的に特筆すべきはウルフを演じたゲイリー・スティーヴンス。彼はアメリカ競馬で殿堂入りしている一流騎手で、当時まだ現役で活躍中。本職の俳優ではないながら、落ち着いた演技で映画に彩りを添えています。

 

最後に

今回は映画『シービスケット』の解説&感想でした。単なる競馬映画にとどまらず、人間ドラマとして深い感動を与えてくれる作品です。傷ついた人々が再生していく姿は、観る者に力を与えてくれます。競馬に興味がない人にも、ぜひ観ていただきたい作品です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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