どうも、たきじです。
今回は、スタジオジブリのアニメ映画『もののけ姫』の感想です。日本の興行収入記録を『E.T.』以来15年ぶりに塗り替えた大ヒット作。スタジオジブリ設立後の宮崎駿監督作品としては、『紅の豚』に続く5作目となります。
★その他の宮崎駿監督作品の解説&感想はこちらから(各作品へのリンクあり)
作品情報
タイトル:もののけ姫
製作年 :1997年
製作国 :日本
監督 :宮崎駿
声の出演:松田洋治
石田ゆり子
田中裕子
小林薫
西村雅彦
美輪明宏
森繁久彌
上映時間:133分
感想(ややネタバレあり)
本作は、人間と自然の対立がテーマとなっています。これを軸として、キーポイントとなるシシ神の存在、シシ神を狙うジコ坊達の存在、たたら場を狙う侍達の存在が絡み合って進行するストーリーは、非常にうまく構成されていると思います。
本作では、人間と自然、それぞれの立場がしっかりと描かれています。人間と対立する山犬やイノシシは、自分達の縄張りを守ろうとしているに過ぎません。一方、自然の立場から見れば悪であるエボシは、たたら場においては民の信頼を集める人格者でもあるのです。
両者の間で忙しく立ち回るアシタカを見て、ジコ坊が「あいつはどっちの味方なんだ」とつぶやくように、単純な善と悪では語れない様々な利害関係が絡み合ってストーリーが展開していくのです。
そしてこの物語を構成する魅力的なキャラクター達。
主人公のアシタカの清々しい好青年ぶり。松田洋治さんの堂々とした声の演技も素晴らしいです。
タイトルロールのもののけ姫=サンは、やや迫力に欠けるものの、山犬に育てられた姫という設定は非常に魅力的です。
そして何と言ってもサンの"母"である山犬のモロ。デザインこそシンプルながら、美輪明宏さんの迫力あるパフォーマンスでこの上なく魅力的なキャラクターになっています。「黙れ小僧!」なんて、公開当時、結構真似してましたね(笑)
シシ神は、その神々しさや、夜になるとディダラボッチになるという設定が面白いですが、個人的に、キャラデザインはあまり好きにはなれません。あの何とも言えない顔がね…(笑)
それから、忘れてはならないのがコダマ。ストーリーに直接絡んでくるキャラクターではありませんが、とても愛くるしく、少し気持ち悪い、絶妙なキャラクターです。『となりのトトロ』の"まっくろくろすけ"しかり、宮崎駿監督はこういう味付けがうまいですね。
さて、最後に加えて言えば、本作はアクションシーンの迫力も素晴らしいです。アシタカが、タタリ神となったイノシシと闘うオープニングからかなり飛ばしています。サンが山犬に乗って駆けるシーンなんかもいいですね。とにかく躍動感が素晴らしいです。セルアニメの頂点と言っても過言ではないのではないでしょうか。
また、本作では、タタリ神の力をまとったアシタカの放つ矢により、侍の首が飛んだり、腕が切れたりといったグロテスクなシーンも描かれているのも印象的。本作の劇場公開時、私はまだ子供だったので、劇場で思わず目を覆ってしまったのを覚えています。
自主規制の多いこの時代に、こういうシーンもノーカットで地上波で放送されるのはジブリ映画くらいかもしれませんね。
最後に
今回は映画『もののけ姫』の感想でした。人間と自然の対立をテーマとして、秀逸な脚本、魅力的なキャラクター、躍動感あふれるアクションで、素晴らしいエンターテインメント作品に仕上がっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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