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映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』解説&感想 娯楽大作シリーズとして本シリーズのパターンを確立した第5作

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どうも、たきじです。

 

今回は2015年公開のアメリカ映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の解説&感想です。前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』に続く、大ヒットスパイアクションシリーズの第5作です。

 

↓ 前作の解説&感想はこちら

 

 

作品情報

タイトル:ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

原題  :Mission: Impossible – Rogue Nation

製作年 :2015年

製作国 :アメリカ

監督  :クリストファー・マッカリー

出演  :トム・クルーズ    
     ジェレミー・レナー
     サイモン・ペッグ
     レベッカ・ファーガソン
     ヴィング・レイムス
     ショーン・ハリス
     アレック・ボールドウィン

上映時間:131分

 

解説&感想(ネタバレあり)

ミッション:インポッシブル』シリーズは本作で5作目。第2作第3作はある意味で異色と言える作品で、やや迷走している感もありましたが、前作でようやくシリーズがあるべき形になった印象、というのは前作の感想で述べた通りです。

 

そんな前作の良さは、本作でもしっかりと押さえられています。シリーズとしての必須の要素が明確になり、それらが"らしさ"としてうまく定着している印象です。

 

チームが孤立する中で挑むインポッシブルなミッション。それをハッキングとガジェットを駆使したチームプレーで乗り切る。そして、CIAのような第三者をうまく巻き込みつつ、敵をうまくはめてすべて丸く収める。こうしたストーリーの型ができ上がっていますね。

 

それに前作でも際立っていたアクションとサスペンス。カーチェイス、バイクチェイス、格闘と、多様なアクションシーンでは、トム・クルーズ自身の体を張ったスタントで、ヒロイックなイーサン・ハントの活躍を存分に描きます。そして派手なアクションのみならず、サスペンスフルな駆け引きもまた見どころでしょう。

 

こうした"らしさ"をしっかり押さえつつ、作品ごとに新しいストーリーと新しいアクションを描く。娯楽大作シリーズとしての本シリーズのパターンを確立していますね。

 

具体例として、いくつかのシーンを挙げるなら、まず外せないのがプレタイトル・シークエンス。

 

お馴染みの面々が登場した後、満を持して登場するイーサン。離陸する飛行機にしがみつくという驚愕のスタントを見せてくれます(もっとも、このアクション自体は1983年の『007/オクトパシー』ですでにやられていましたが)。機内でもうひとアクションあっても良さそうなところですが、パラシュートで敵から一本取ったところからのタイトルバックへのスムーズな移行はなかなか決まっています。そしてあのテーマ曲ですよ。たまりません。


次に、首相を暗殺しようとする殺し屋との攻防を描く歌劇場のシークエンス。オペラ『トゥーランドット』が上演される裏で動く、イーサンと3人の殺し屋の駆け引きが緊迫感抜群です。


このシークエンスはアルフレッド・ヒッチコック監督の『知りすぎていた男』へのオマージュでしょう。同作には、コンサートを訪れた某国の首相を殺し屋が狙うという有名なシーンがあります。同作では、オーケストラの演奏におけるシンバルの一打が狙撃のタイミングとして観客にあらかじめ提示されていました。これにより、シンバル奏者の一挙手一投足が緊張感を高めていました。


本作の場合は、狙撃のタイミングが楽譜で示されるので一見するとタイミングがよく分かりません。が、ここで歌われているのは同オペラで最も有名な曲『誰も寝てはならぬ』。この曲を知る人なら、フィナーレのあそこか!とピンと来るでしょう。


首相を銃で狙う暗殺者が2人いるのを見て、どちらを撃つか迷うイーサン。暗殺者より先に首相を撃つ(急所を外して)ことで暗殺を阻止するというのもいいですね。


次に、中盤の発電所のデジタル金庫に潜入するシークエンス。この"インポッシブルな"潜入ミッションは、第1作のCIA本部への潜入を思わせます。第1作と同様、実際そんな設備じゃないだろ、という現実離れしたセキュリティですが、これは映画に必要なハッタリです。


最後はクライマックス。爆弾をつけられたベンジー(サイモン・ペッグ)を助けるために賭けに出るイーサン。このシーンも緊張感抜群。その後のアクションでは、イルサ(レベッカ・ファーガソン)とヴィンター、イーサンとレーン(ショーン・ハリス)の、それぞれ1対1の戦いがカットバックで描かれ、クライマックスの盛り上がりも十分でした。レーンをうまくハメる結末も気持ちいいですね。

 

最後に

今回は映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の解説&感想でした。前作で見えてきた本シリーズのあるべき形をしっかり押さえ、ある意味で娯楽大作シリーズとして本シリーズのパターンを確立した作品と言えるでしょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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