人生をもっと楽しく

人生を楽しむ多趣味サラリーマンが楽しいことを発信するブログ

映画『名探偵コナン 戦慄の楽譜』感想 強引な展開が目立つ第12作

【スポンサーリンク】

どうも、たきじです。

 

今回は、2008年公開のアニメ映画『名探偵コナン 戦慄の楽譜』の感想です。『名探偵コナン』の劇場版としては前作『名探偵コナン 紺碧の棺』に続く第12作にあたります。

 

 

↓ 前作の感想はこちら

 

作品情報

タイトル:名探偵コナン 戦慄の楽譜

製作年 :2008年

製作国 :日本

監督  :山本泰一郎

声の出演:高山みなみ
     山崎和佳奈
     神谷明
     山口勝平
     林原めぐみ
     松井菜桜子
     茶風林
     緒方賢一
     岩居由希子
     高木渉
     大谷育江
     桑島法子

上映時間:115分

 

感想(ネタバレあり)

本作は音楽をテーマにしたなかなかユニークな作品で、それなりに楽しく観られましたが、物語の設定や展開が強引に感じられる場面も少なくありませんでした。

 

例えば、元太が怜子の水筒からお茶を勝手に飲んでしまい、そこに入れられていた薬物によって喉がやられるという展開があります。人の水筒のお茶を勝手に飲むなんて無理がありすぎるでしょう。一応それより前のシーンで、怜子に対し「俺にも飲ませてくれよ」とか言うシーンはありますが、このシーン自体も無理があってなんのエクスキューズにもなっていません。

 

さらには、声が出なくなった元太がコンサートにリコーダーを持ち込むという展開。このリコーダーがクライマックスでキーになるわけですが、この伏線も強引すぎですよね(伏線と言うのもはばかられます)。

 

終盤のコンサートでは、大爆発が起きているのにホール内は完全防音だから誰も気づかないとか、ホール内には全く連絡ができないとか、そうした状況設定も現実味に欠けます。

 

コナンがストラディバリウスの音を聞き分けるような耳を持っているのに音痴という設定も嘘っぽいですね。仮に「耳の良さ」と「音痴」が必ずしも直結しないのだとしても、声で電話をかけるくだりは説明がつきません。あれだけ劇中にコナンの音痴を強調しておきながら、正確な音程で難なく発声できたという展開は、ちぐはぐな印象を受けてしまいます。

 

蘭がバイオリンの音色を聞いただけで新一が弾いていると気づくラストシーンも同様です。序盤では、コナンがストラディバリウスの音色に違和感を覚えた一方で、蘭はそれに気づいていないシーンがあります。このシーンは、蘭がバイオリンに関して素人であることを示すシーンに見えますが、一方で映画のラストでは"弾きグセ"を感じ取って新一と気付きくのです。これも脚本のちぐはぐさを印象付けました。

 

さて、そんな感じで物語としては違和感だらけだった本作ですが、物語に「音」のエッセンスを多数盛り込んでいるのは面白いところです。特定の音で爆発が起こる仕掛けや、声を信号音の周波数に合わせてダイヤルするシーン、音名を文字に置き換えてメッセージを伝えるシーンなどです。ただ、これらのシーンに至るまでの流れが、上述の通り、強引になっているですけどね。

 

最後に

今回は、映画『名探偵コナン 戦慄の楽譜』の感想でした。物語に「音」のエッセンスを多数盛り込んでいるのは面白いところでしたが、物語の設定や展開が強引に感じられる場面が目立つのが残念な作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
多趣味を活かしていろいろ発信しておりますので、興味のあるカテゴリーがございましたら他の記事ものぞいていただけると嬉しいです!
はてなブログの方は、読者登録もお願いします!

 

↓ 次作の感想はこちら

↓ 他の映画の解説&感想もぜひご覧ください!