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映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』解説&感想 そつなくまとまった娯楽大作

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どうも、たきじです。

 

今回は2018年公開のアメリカ映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の解説&感想です。1993年の『ジュラシック・パーク』に始まるシリーズの第5作であり、『ジュラシック・ワールド』三部作の第2作にあたります。

 

 

↓ 過去作の解説&感想はこちら

 

作品情報

タイトル:ジュラシック・ワールド 炎の王国

原題  :Jurassic World: Fallen Kingdom

製作年 :2018年

製作国 :アメリカ

監督  : J・A・バヨナ

出演  :クリス・プラット

     ブライス・ダラス・ハワード

     レイフ・スポール

     ジャスティス・スミス

     ダニエラ・ピネダ

     ジェームズ・クロムウェル

     トビー・ジョーンズ

     テッド・レヴィン

     B・D・ウォン

     イザベラ・サーモン

     ジェラルディン・チャップリン

     ジェフ・ゴールドブラム

 上映時間:128分

 

解説&感想(ネタバレあり)

本作は遺伝子操作の倫理的な側面が過去作以上に色濃くなっています。遺伝子操作によって人工的に現代に蘇った恐竜達が、再絶滅しようとしている、本作では、その阻止に人が介入すべきか否かがテーマの一つとなっているのです。


個人的には、そりゃ自然に任せるべきでしょと思って見ていたのですが、それでもやはり、島に取り残されて火砕流に飲まれていくブラキオサウルスを見ると心が痛みます。恐竜達と同じく遺伝子操作で生まれたクローンであるメイジーが、シアンガスで死にゆく恐竜達を解放する、そのラストは必然に思えました。


その世界を生きる人々にとっては絶望的なラストではありますが、マルコム博士の"Welcome to Jurassic World(ジュラシック・ワールドへようこそ)"。の台詞にはある種のカタルシスを感じます。


このストーリーを踏まえると、副題の"Fallen Kingdom"(壊滅した王国)には、複数の意味が込められていると考えられます。恐竜の王国が火山によって壊滅したということ。あるいは、人間の王国の秩序が恐竜達によって破壊されようとしていることの示唆。あるいは、遺伝子操作によって人工的に生物を作り出してしまったことで、動物界がすでに壊滅したとの意味もあるかもしれません("Kingdom"には分類学における"界"の意味もあります)。いずれにしても、邦題の"炎の王国"では一部しか表現しきれていませんね。


さて、本作はそうした高尚な(?)テーマを持ちつつも、基本的にはエンターテイメントに振り切った内容です。その点で、個人的に最も興奮させられたのはオープニングのアクションです。前作でモササウルスによって湖に引きずり込まれたインドミナス・レックスのDNAを採取しにきた傭兵達に、恐竜達が襲い掛かります。


夜の闇の中、潜水艇の光で浮かび上がるモササウルスや、稲光によって一瞬浮かび上がるティラノサウルスなど、光と闇の演出が効いています。ティラノサウルスから逃れてヘリコプターに乗り込もうとする手に汗握る逃走劇の最後を締めるモササウルス。前作のファンも大喜びのオープニングではないでしょうか。


その後も、島、船、屋敷と舞台を移しながら、それぞれのシチュエーションに応じた緊張感のある展開で楽しませてくれます。


屋敷を舞台にしたインドラプトルとの戦いでは、荷物用のエレベーターの扉がなかなか閉まらないとか、ラプトルが爪で床を叩くとか、第1作好きには嬉しいオマージュもありましたね。


ここぞというところでブルーが登場するシーンや、インドラプトルを操作する銃をうまく利用してインドラプトルを倒すシーンなども見どころ、ということになるでしょうが、意外とあっさりしていて個人的にはさほど興奮しませんでした。それより、クレアはあの傷でよくあそこまで登ってきたな、なんて余計なことが頭をよぎってしまいました(笑)


このシーンもそうですが、ツッコミどころというか、ちょっと引っかかるところは前作に引き続き多いですね。


例えばクレアのキャラクター。前作の序盤のクレアは、恐竜は展示物に過ぎないという態度でしたが、本作では恐竜愛護の活動家みたいになっています。前作の体験で考え方は変わったにせよ、いくらなんでも振り切れ過ぎでは?と思って違和感を覚えてしまいます。火山がいつ噴火するとも分からない島にみんなで向かうことにしても、あまりに無謀すぎて…


まあ、こういうの気にしたら負けなんでしょうね(笑)

 

最後に

今回は映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』解説&感想でした。特別な傑作という訳ではないですが娯楽大作としてそつなくまとまった作品でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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