どうも、たきじです。
今回は2015年公開のアメリカ映画『ファンタスティック・フォー』の解説&感想です。これまでにシリーズとして3度映画化されている人気コミック『ファンタスティック・フォー』の2度目の映画化作品です。
作品情報
タイトル:ファンタスティック・フォー
原題 :Fantastic Four
製作年 :2015年
製作国 :アメリカ
監督 :ジョシュ・トランク
出演 :マイルズ・テラー
マイケル・B・ジョーダン
ケイト・マーラ
ジェイミー・ベル
トビー・ケベル
レグ・E・キャシー
ティム・ブレイク・ネルソン
上映時間:100分
解説&感想(ネタバレあり)
失敗に終わったリブート
マーベルの人気コミック『ファンタスティック・フォー』は2005年に映画化され、2007年には続編も公開されました。それからわずか8年後、リブート作品として公開されたのが本作『ファンタスティック・フォー』(2015年)です。
前シリーズも成功とは言い難い出来でしたが、残念ながら本作は前シリーズよりもさらにいまいちな出来栄えとなっており、失敗作と言わざるをえません。
構成の迷走
公開間隔が短い分、前シリーズとの差別化に腐心したのは察しますが、さすがにこの構成はどうなんでしょう。
本作は、リード・リチャーズの少年時代から物語が始まります。彼が天才科学者として成長し、次元転送装置を完成させるまでの過程が丁寧に描かれますが、リードたちが能力を得るきっかけとなる事故が起きる時点で映画はすでに折り返し。ようやく能力を得た4人が見せるアクションらしいアクションは、クライマックスの戦いだけです。
異次元の世界に取り残されたビクターは、物語の上でも置いてけぼりで、最後に突然ヴィランとして再登場。このあたりももう少しうまくストーリーを構成できなかったのかと疑問に思ってしまいます。
何を描きたかったのか?
そもそも、本作は何を描きたかったのか焦点がぼやけすぎな印象です。
普通に考えれば本作はヒーロー映画ですが、ヒーロー映画として成立しているのはクライマックスの5分10分程度に過ぎません。そこだけがヒーロー対ヴィランの構図です。彼らの活躍を見つめる群衆の視点もないので、ヒーロー映画の高揚感もありません。
4人のチームとしての結束が『ファンタスティック・フォー』の魅力の一つのはずですが、これも十分に描かれません。立場も考えもバラバラな4人が、それぞれ自分の都合で動いているだけです。最後に共闘するまでの流れも弱いので、カタルシスがありません。
また、物語はリードとベンの友情に、多少フォーカスされていますが、これにも結局あまり踏み込まれませんし、リードが施設から逃げたことに対するベンやスーの不信感もうやむやに処理されています。そして、最も時間が割かれるのは"科学"に打ち込む若者たちの姿ですが、時間をかけているわりには大したドラマはありません。
ドゥームは前シリーズよりマシ
一方で、ドクター・ドゥーム(ビクター)の描写は、前シリーズよりはマシだったと言えるでしょうか。前シリーズのドゥームは何がしたいかよく分からなかったし、能力もいまひとつパッとしませんでしたからね。本作のドゥームは、マジでやばいやつで、めちゃくちゃ強いのは強烈に伝わってきました。
ただし、人格的な深みやカリスマ性には欠け、やはり単なる破壊者として終わってしまうのは惜しいところです。その辺はロバート・ダウニー・Jr.がドゥームを演じるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版に期待しましょう。
最後に
今回は映画『ファンタスティック・フォー』の解説&感想でした。スタジオの介入や監督との対立など、製作段階のトラブルが映画のまとまりを崩したという話もありますが、理由はともあれ、失敗作と言わざるを得ないリブート作品でした。
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