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映画『猿の惑星・征服』解説&感想 せっかくの題材も凡作に終わった第4作

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どうも、たきじです。

 

今回は1972年公開のアメリカ映画『猿の惑星・征服』の解説&感想です。『新・猿の惑星』に続く、猿の惑星シリーズの第4作です。

 

↓ 前作の解説&感想はこちら

作品情報

タイトル:猿の惑星・征服

原題  :Conquest of the Planet of the Apes

製作年 :1972年

製作国 :アメリカ

監督  :J・リー・トンプソン

出演  :ロディ・マクドウォール
     ドン・マレー
     ナタリー・トランディ
     ハリー・ローズ
     セヴァーン・ダーデン
     リカルド・モンタルバン

上映時間:87分

 

解説&感想(ネタバレあり)

前作『新・猿の惑星』が、シリーズを軌道修正し、続編にもうまく繋がる結末を描いたのに対し、本作『猿の惑星・征服』は、そのバトンを受け取れなかった印象が強く残ります。テーマ自体は明確で魅力的でありながら、脚本と演出の平凡さによって、決定打を欠いた作品です。

 

猿の進化の飛躍は大きな不満

本作の舞台は、前作から約20年後の地球です。  犬や猫が疫病によって死に絶えた結果、猿がペットとして飼われるようになり、やがて労働力として酷使され、事実上の奴隷となっていくという過程が語られます。

 

しかし、その過程で、なぜ猿が人間に代わって労働を担えるほどの知性を獲得できたのかについては、何も説明されません。前作で「地球が猿に支配される過程」に視点を移した中で、肝心のところをうやむやにして、一気に猿を進化させたことは大きな不満でした。

 

題材の良さを引き出しきれていない

シーザーを中心とした物語は、「救世主の成り上がりの物語」あるいは「虐げられていた者たちの逆襲」という、非常にキャッチーな題材です。しかし、本作はせっかくの題材の良さを引き出しきれていません。

 

奴隷として虐げられる猿たちには、それなりに感情移入させられるものの、ストーリー運びが冗長で、演出も平凡なので、そこからもう一段入り込むことができません。これという名シーンもなく、緊張感が高まる場面も乏しいまま、時間だけが淡々と流れていくようでした。

 

予定調和の結末

クライマックスは、ついに猿たちが反乱を起こし人間たちを制します。

 

捕えられた知事はシーザーに言います。

 

人間は猿から進化した

人間の中にはまだ獣がいる

お前を憎むのは自分の中の醜さを憎むからだ

 

正直なところ、全然しっくりきません(笑)。この台詞は物語と噛み合っておらず、唐突に「それっぽいこと」を言わせている印象が否めません。

 

人間たちに復讐しようとしたシーザーでしたが、それを制止するマクドナルドやリサの声により思いとどまります。そして、復讐ではなく、人間を従える方針と「猿の惑星」の誕生を宣言します。その転換はあまりにもあっさりしていて、予定調和な印象は拭えませんでした。

 

最後に

今回は映画『猿の惑星・征服』の解説&感想でした。地球が猿に支配される過程を描くという方向性を前作から引き継ぎながらも、平凡な脚本と演出によって、せっかくの題材の良さを引き出しきれていない作品でした。前作で垣間見えた新しい可能性を活かしきれず、凡作に終わってしまったのは、非常に惜しいところです。

 

個人的な満足度:4/10

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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