どうも、たきじです。
今回は2002年公開のアメリカ映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の感想です。スティーヴン・スピルバーグが監督を務め、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが共演した作品です。
作品情報
タイトル:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
原題 :Catch Me If You Can
製作年 :2002年
製作国 :アメリカ
監督 :スティーヴン・スピルバーグ
出演 :レオナルド・ディカプリオ
トム・ハンクス
クリストファー・ウォーケン
ジェームズ・ブローリン
エイミー・アダムス
マーティン・シーン
エリザベス・バンクス
ジェニファー・ガーナー
上映時間:141分
感想(ネタバレあり)
スティーヴン・スピルバーグ監督は次作『ターミナル』と同様に、実話を題材にした物語を軽いタッチで映画化しています。まあ映画としてかなり脚色しているのだろうなというのは観ていて感じますが、その分、抜群に面白い詐欺映画に仕上がっています。
フランク(レオナルド・ディカプリオ)があの手この手で小切手詐欺の手口をブラッシュアップしていく様もさることながら、とっさに機転を利かせてピンチを乗り切る様が楽しいです。
転校初日にからかってきたクラスメイトに対し、臨時教師になりすまして逆襲するとか、モーテルの部屋でカール(トム・ハンクス)と鉢合わせした際に、シークレットサービスになりきってその場を乗り切るとか。客室乗務員を大勢従えることで空港での監視の目を潜り抜けるのも最高でした。
また、本作では、フランクの父親(クリストファー・ウォーケン)への想いにフォーカスしているところもうまいところ。クリームに落ちたネズミの話、"袖の下"的に使われるネックレス、"ヤンキースはなぜ強いか"の話など、フランクが詐欺を働くようになってからも父親に学んだことを活用する描写が目立ちます。
また中盤では、ブレンダ(エイミー・アダムス)の両親がキッチンで仲睦まじく踊る様子をフランクが眺めるシーンがあります。今は離婚してしまっても、かつて仲の良かった自分の両親を重ねているわけですね。仲の良いブレンダの家族の中に身を置くことで、ごく自然にフランクの内面を掘り起こして描いています。こうしたちょっとしたシーンに本作の脚本の巧みさが表れています。
撮影当時20代後半のレオナルド・ディカプリオですが、10代半ばから20代にかけてのフランクを巧みに演じています。メイクの力もあるにせよ、未成年期の幼さの残る演技、詐欺師として堂々と振る舞う演技の演じ分けを含め、見事なパフォーマンスを見せてくれます。
FBIの捜査官を演じたトム・ハンクスはいつも通りそつなくこなしている印象。
特筆すべきはフランクの父親を演じたクリストファー・ウォーケンでしょう。フランクの憧れの対象であり、経済的に苦境に陥ってからもフランクの精神的支柱であり続けた父親を貫禄たっぷりに演じています。
クリストファー・ウォーケンと言えば、やはりアカデミー賞を受賞した『ディア・ハンター』の演技が印象的。あれから24年の時を経て、当時とはまた違った奥深い演技で魅了してくれました。
それから忘れてならないのが若手の女優陣。フランクといい仲になる女性として、エリザベス・バンクス、ジェニファー・ガーナー、エイミー・アダムスと、当時売り出し中の女優が次々に登場します。この中で一番出世したのはやはりエイミー・アダムスということになりますかね。フランクと婚約するブレンダをとてもキュートに演じていました。
最後に
今回は映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の感想でした。詐欺映画として抜群に面白い作品であり、父親への想いにフォーカスした脚本の味付けや役者達の演技の妙も楽しめる作品でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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