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映画『ベイブ』解説&感想 十分に楽しめるファミリー映画

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どうも、たきじです。

 

今回は1995年に公開のファミリー映画『ベイブ』の解説&感想です。アカデミー賞では作品賞をはじめ7部門にノミネートされ、視覚効果賞を受賞しています。

 

 

作品情報

タイトル:ベイブ

原題  :Babe

製作年 :1995年

製作国 :オーストラリア、アメリカ

監督  :クリス・ヌーナン

出演  :クリスティーン・カヴァナー
     ジェームズ・クロムウェル
     マグダ・ズバンスキー 
     ミリアム・マーゴリーズ
     ヒューゴ・ウィーヴィング

上映時間:92分

 

解説&感想(ネタバレあり)

本作の原作はディック・キング=スミスによる児童文学『子ブタシープピッグ』(The Sheep-Pig)。体重当てコンテストの賞品として、ホゲット(ジェームズ・クロムウェル)の牧場にやってきた子豚ベイブ(クリスティーン・カヴァナー)の牧場での日々を描きます。


同年に公開された『トイ・ストーリー』では、人間の知らないところで動き回って会話するおもちゃ達が描かれていますが、本作では動物達が会話しています。


人間の知らないところで好き勝手に会話する動物達の様子は見ていて楽しいですね。犬が羊を見下していたり、ペットの猫が偉そうにしていたりと、彼らの中での格付けのようなものが垣間見られるのも面白いところです。全体的にほのぼのとしたストーリー運びは絵本を読んでいるかのようです。


そんな中で、豚やアヒルは人間に食べられるために育てられているのだという生々しい現実も描くあたりはドキッとさせられます。そして、その運命に抗うように、アヒルのフェルディナンドは雄鶏のように朝を告げる鳴き声を上げ、ベイブは牧羊犬ならぬ牧羊豚(原作のタイトルにある"シープピッグ")の訓練をします。


"人間に食べられる"という運命を背負って生まれながらも、自分の持ち味を生かして牧羊豚を目指すベイブの姿は応援したくなります。牧羊犬としての誇りを持つからこそベイブのことをよく思わないレックス(ヒューゴ・ウィーヴィング)の存在も効いています。この対立軸も、作品にいくらかの深みを与えています。

 


とは言え、本作はわずか90分強という上映時間でさらっと描かれる作品。そこまでそうしたドラマが掘り下げられているわけではありません。


ベイブが牧羊豚として大成したのも、吠えたり噛みついたりと乱暴な牧羊犬とは違って、優しく頼むというやり方によるもの。ベイブ自身の個性や努力というよりも豚ならみんなそうなんじゃないかと思っちゃったりもします。


ラストのコンテストも、頑張ったのは羊達からパスワードを聞き出したレックスであって、ベイブではないですから。もちろん、周りから愛されるベイブのキャラクターが、最後にはレックスをも味方にさせたとは言えるでしょうが。


また、ベイブはたまたま牧羊豚として見出されましたが、当然ながら他の豚は変わらず食べられるでしょうし、アヒルのフェルディナンドが食べられない理由はありません。この件に関しては何ら処理されることなく終わるのも少しモヤモヤするところ。本作を観て動物達に感情移入し過ぎた人はベジタリアンになるしかないですからね(本作でホゲットを演じてアカデミー助演男優賞にもノミネートされたジェームズ・クロムウェルは、本作の出演をきっかけにヴィーガンになったとか)。


これらを踏まえると、本作がアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞といった主要部門に軒並みノミネートされたのは、やや過剰な評価にも思えます。素晴らしい作品であることは間違いないですが、賞レースに絡むような深い作品ではなく、どちらかと言うとあっさりさっぱりな作品ですからね。


一方、手放しで賞賛したいのは視覚効果。実際の動物による演技とアニマトロニクスをうまく組み合わせ、動物達が会話する世界観を極めて自然に表現しています。アカデミー賞にノミネートされた7部門のうち、視覚効果賞だけはしっかり受賞したことは文句のつけようがありません。

 

最後に

今回は映画『ベイブ』の解説&感想でした。ドラマの掘り下げはやや甘いものの、ファミリー映画としては十分に楽しめる動物映画。今見ても違和感のない見事な視覚効果も素晴らしく、一度は観ておきたい作品です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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