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映画『インデペンデンス・デイ』解説&感想 良くも悪くも漫画的映画

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どうも、たきじです。

 

今回は1996年公開のアメリカ映画『インデペンデンス・デイ』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:インデペンデンス・デイ

原題  :Independence Day

製作年 :1996年

製作国 :アメリカ

監督  :ローランド・エメリッヒ

出演  :ウィル・スミス
     ビル・プルマン
     ジェフ・ゴールドブラム
     ジャド・ハーシュ
     マーガレット・コリン
     ランディ・クエイド
     ロバート・ロッジア
     ジェームズ・レブホーン
     ハーヴェイ・ファイアスタイン

上映時間:145分

 

解説&感想(ネタバレあり)

エンタメに振り切ったSF超大作

1996年公開の映画『インデペンデンス・デイ』は90年代を代表するSF超大作。日本でも繰り返しテレビ放送されているので馴染み深い人も多いでしょう。「楽しけりゃ細けぇことはどうでもいいんだよ!」というローランド・エメリッヒ監督の声が聞こえてきそうな(そんなこと言ってない)、エンタメに振り切った作品です。

 

異星人モノSFのリミックス

本作は、過去の様々な異星人モノのSF作品の影響が感じられます。

 

地球人を凌駕する技術力を持つ異星人による侵略、都市の破壊の様子は、このジャンルの古典『宇宙戦争』(小説:1898年、映画:1953年)抜きには語れないでしょう(本作より後に2005年にも映画化)。コンピューター"ウィルス"が鍵になる点も、明らかに同作へのオマージュです。

 

巨大な宇宙船が都市を覆う様子はTVドラマ『V』(1983年)、異星人との対峙の構図は『地球が静止する日』(1951年)、宇宙船のビジュアルや人々が空を見上げる構図は『未知との遭遇』(1977年)などを思わせます。

 

こうした過去の作品にオマージュを捧げながら、本作は90年代の映画らしい大胆なスペクタクルとして再構成されており、いわば「異星人モノSFのリミックス」とも言える作品になっています。

 

また、同年に公開されたティム・バートン監督の 『マーズ・アタック!』 も異星人の侵略を描いた群像劇という点で本作と共通します。同作が異星人の侵略を軽妙なブラックユーモアとして描いたのに対し、本作は壮大なスケールとアクションによって王道のエンタメ映画として描かれています。

 

漫画的だがそこが魅力でもある

本作はエンタメに振り切るあまり、リアリティを無視して勢い任せのところがあります。そこが漫画的に感じられますが、それを陳腐と捉えるか、魅力と捉えるかで本作の評価は分かれるところでしょう。個人的には、ツッコミながら楽しんでいるので、どちらかと言えば後者でしょうか。

 

登場人物は物語における役割が単純明快で、そのキャラクター配置は少年漫画のようでもあります。

・ヒロイックなパイロット

・元パイロットの若い大統領

・エコロジストのエンジニア

・うだつの上がらない父親

 

彼らが偶然や運命に導かれるように集まり、最後に世界を救う。この分かりやすさが、本作の気持ちよさでもあります。

 

また、エリア51が本当に宇宙人研究の秘密基地だったという設定は面白いですが、これも漫画的ではあります。そして、何より漫画的なのは、最終決戦に大統領自ら戦闘機で出撃することでしょう。元パイロットという設定がわざとらしくて、序盤からニヤニヤしてしまいます(笑)。

 

他にもツッコミどころは満載。

・(異星人の戦闘機について)「飛ぶところを見たから操縦の検討はつく」

・「コンピューターウィルスで敵の宇宙船のシールドを無効化」

・「マザーシップから他の船へウィルスが伝播する」

・「シールドが消える攻撃チャンスは数分だけ」

 

みんな勝手なことを言いますが、なんでそんなことが分かるのか。ストーリーの肝心なところは勢いで押し切ります(笑)。

 

一方で、漫画的なノリの中に急に差し込まれるファーストレディの死の描写は、やや唐突にも感じられます。物語に厚みを持たせようという魂胆でしょうが、取ってつけた感たっぷりで、私にはこれもツッコミどころに感じられます(笑)。

 

今となってはベタな台詞

個人的に注目なのは、「ハリウッド映画あるある」みたいな台詞の数々です。

 

何気ない会話を通じて重要なことに気づくやつ

 →「今なんて言った?」「違うその前だ」

 

意を決した父親による言葉

 →「子供達に愛してると伝えてくれ」

 

とか、本作があまりに観られたことが、こうした台詞を「ベタ」にしてしまった部分はあるかもしれませんね。

 

極めてアメリカ的な映画

さて、本作のタイトル"インデペンデンス・デイ"は、もちろんアメリカ独立記念日、7月4日。本作は意味ありげに7月2日から映画が始まり、異星人との最終決戦がちょうど7月4日となります。

 

独立記念日に絡めてパイロットたちを鼓舞する大統領のスピーチは、勇壮な音楽も相まって熱いシーンになっています。私は子供の頃、このシーン大好きでしたよ。今観るとちょっとクサいスピーチにも感じますし、「アメリカの独立記念日に重なるから何だと言うんだ」と、外国人として冷めてみてしまう部分もありますが。

 

本作はID4("Independence Day"の頭文字と7月4日の"4")と略され、"4"が取り上げられているように、アメリカでは"The Fourth"というだけで独立記念日を指すといいます。アメリカ人にとって独立記念日はそれだけ特別な日なのでしょうね。

 

また、キャラクター配置やストーリーから見ても、本作はアメリカのヒーロー像を凝縮した、極めてアメリカ的な映画なのだと分かります。家族を想う父、リーダーシップをとる政治家、強い軍。幼い子の父親である大統領が自ら戦闘機に乗って戦うという一見トンデモな展開には、その要素がすべて込められているというわけですね。

 

最後に

今回は映画『インデペンデンス・デイ』の解説&感想でした。漫画的でツッコミどころ満載の映画ですが、エンタメに振り切ったストーリーと演出を素直に楽しむのが吉です。

 

個人的な満足度:7/10

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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